燃やし賞(http://q.hatena.ne.jp/1161113890)に参加したいことは参加したいんですが、


 萌えに比べて燃えは心のカロリーを消費しすぎるので大変です。
 萌えが贅肉をつくる油分だとしたら、燃えは有酸素運動というか。
 というか、皆、戦争が好きすぎる。
 「マトリックスリローデッド」のアーキテクトの実存問答に燃える僕としては、この状況をなんとか覆したいところではあります。


 以下、思案中の原案とか。

  • 架空の航空戦力である竜騎兵の戦い。
  • A国は豊富な竜のリソースを有しており、一方、B国はほとんど持ち合わせていない。
  • 竜と人間がテレパシーによる接続していることで、竜騎兵となる。
  • 竜が人間に手を貸すのは、己のテリトリーを広げるという意味がある。
  • A国に所属する主人公とその相棒は「黄金竜」と呼ばれて恐れられているスゴ腕の坊ちゃん。青錆色の竜であるのに、なぜ「黄金」と称されるかはその大きな翼に彫り込んだ金字のキルマークに由来する。
  • ライバルとその竜は、B国に雇われた傭兵。B国唯一の竜の巣を根城にする海賊の頭領で育ちの悪さからか、ゲリラ的戦法を得意とする。
  • 幾度も邂逅しては竜を媒介にしてニュータイプ的対話を交わす二人の戦い。
  • なにか、こうひねくれたオチが欲しいところ。


 書きかけ途中。

「黄金鳥のさえずり(仮)」

 その年の一月二日、水神の加護の許、平安の正月を祝っていたトゥーラ国に嫌な一報がもたらされた。
 それは正確な形象を約束されないまま、つまり、公式には一切、知らされない高度の機密性の取り扱いを受けてトゥーラの政治の踊り場である議会の深奥に運ばれた。
 その報告を聞いた閣僚たちは、重いため息をつく。
 そして、そのためいきがあたかも蝶のはばたきが嵐を呼ぶかのようにして、国中に伝播する。
 トゥーラの民の気風はそこに住まう国の風土の如く、素朴である。過度の装飾など持たず、あるがままの自然を愛して培われた文化にはそこここに自然が現出している。
 であるゆえに、彼らは敏感にその肌で感じ取る。自然の、約束されない不確かな姿かたちを。彼らはそれと知らぬままに、知る。
 すなわち、不安を、不穏を。
 そして、街角の主婦たちのちょっとした会話に、商業を営む奉公人のやりとりに、子供たちの何気ない冗談に、その穏やかならぬ影は忍び寄っている。新年の挨拶のなかに異分子としてそっと紛れ込んでいる。
 ある男が云う。なんだか、最近ヘンな感じだな。
 ある女が云う。最近、妙に食品が高くありません? ほら、野菜とか。
 ある子が云う。たいようがきいろかったから。
 そして、誰かがはたと気付いたように、言う。
 そういえば、大丈夫なのか? 〝隣〟。
 〝隣〟。その響が小波のように沸き立って、国中を揺らす。トゥーラに住まう誰一人としてその国名を口にしない。ひとたび明確な輪郭を与えてしまったが最後、それが獰猛な獣となって閉じ込めていたはずの檻を破り、喉笛を食いちぎると信じているのかもしれない。
 それは現実的な脅威であると同時に、どうしようもなく浮世離れした概念にすぎないかのようだ。〝隣〟。海を挟んだ隣国がなにかやらかすのかもしれない。
 だが、なにを?
 想像力は及ばない。愚かゆえのことではない。良くも悪くも多くのトゥーラの民々はわが身以上のことに興味を持たない人種だったし、この国はこれまでずっと戦場から遠く離れていた。だから、未来の予感を無意識のうちに封殺していたのだ。
 悪意と狂気が徒党を組んで海を渡る日のことを。
 〝隣〟による侵犯の日を。
 その事実が公表されたのは、これより二日後のこととなる。以降、トゥーラと〝隣〟ことサタ公国との戦争は半年に及ぶ。



  1. 我ながら、すげー分量になること必至の内容で死にそうに。
  2. どーせまにあわねーことはよく分かっているけど、完全に趣味で書いてるモンだから、責任はとらない。
  3. いっそのこと、もう、アレか? 宇宙的対話か? やっぱり。ケン・イシカワつーかさー。
  4. そもそも軍事モノは書けないことを失念していた。だって、オレのそっち方面の経験値って佐藤大輔と2chどまりですぜ? 専門の書籍なんてまったく読んだことねーよ。ほとんどキョーミねーし。
  5. ヤメヤメ。
  6. そもそも小説で燃えた経験が皆無という事実に気付く。
  7. 一番燃えに近そうなライトノベル経験の「フルメタル・パニック」にしても、隆慶の「死ぬことと見つけたり」にしても、いわゆる「燃え」とは方向性が違う気がする。Gロボとかアヌビスとかジョジョに通じる感覚とはまた違うんだよなー。
  8. そういう映像的な燃え経験に一番近いのがミステリのドンデン返しなんですよね。もしくは古川日出男辺りの00年代作家の得体の知れないハイテンション。
  9. 本能にダイレクトに迫ってくる感じというか、萌えは膨らますことが前提だから、小説媒体の法が表現が用意だけど燃えはシチュエーション運びがキモだから、難しいんだろうってのはよく分かる。
  10. せっかくとった二週間ぶりの休暇なのに、なに難しいこと考えてるんだろ、オレ。
  11. ヤメヤメ。
  12. チャンピョンREDとシグルイの最新刊読んで、寝ます。