ぼくのかんがえる「跳訳」神州纐纈城。

 やられるよりもヤってしまえ! が信条である以上、やらなければならないという結論に至りました。

 参照URL(http://www.gagaga-lululu.jp/gagaga/lineup.html#200706

  • タイトル変更について

 ガガガ文庫ライトノベルである。ライトノベルである以上は、タイトルは若々しさに満ちていなければならない。おおよそ文字媒体である以上、年寄りオタクのほうが需要は高いと思われるが、そういう客は勝手についてくるものだ。目指すべきは、ティーンエイジャー。そこで、横文字を交えつつ、年寄りに喧嘩をうって話題を振りまくようなタイトルにしたい。候補例としては、「SHINSHUこーけつ城」ヤンキーテイストとオタクの幼児性がただようチープさがたまらない。

  • 内容

 神州纐纈城のあらすじは、ずいぶん前に読んだ時のうろおぼえの記憶を辿ればこんな感じである。
 ※ネタバレしてます。

 
 主人公は武田信玄の家臣。山本勘助は戦車フリーク(故・石川賢氏が目をつけるワケである)
 主人公はある時、赤い布を買い、それが縁で領地を出奔する。
 連れ戻すべく、信玄より遣わされたのが鳥刺しの少年。

 富士の樹海には地下世界があって、そこでは恐るべきメドサの顔=見るものを気死させ業病に患わせる力をもつ仮面の城主がおり、残虐な軍団を率いて、湖に浮かぶ城を住処としている。
 城主は主人公の父であり、弟と妻が密通したことで、復讐鬼と化している。
 城主の弟=主人公の小父は、辺境部の集落の教主であり、仏法を説く僧である。
 僧と城主は対立関係にある。

 それから、集落と城の間には奇怪な人物達が住んでいる。顔を整形する女、仙丹をつくる医者、美男美女とあらば殺人衝動にとりつかれる陶器師。ほとんど魑魅魍魎の生き物たちがうごめくなか、主人公と、彼を追う鳥刺しはすれ違っていく。
 そのうち、城主に捕まる鳥指し。纐纈城で作られる赤い布は、生き血を絞って染め抜いたものであると知らされ、仏法を説く尼がものすごい拷問をうけている。
 

 ある時、望郷の念にかられた城主は故郷・甲州に単身渡ることを決意する。彼が渡ったことで、火がついたように甲州は地上の地獄と化すが、そこで未完。

  • 改正版

 現代日本の地方都市に住まう主人公。幼い頃に父母を亡くし、叔父に引き取られて当たり前のように育てられていたが、ある日突然、叔父が失踪。手がかりを求めて、古い平作りの家中を探すと、地下の倉庫から纐纈が出てくる。
 纐纈に触れた瞬間、意識を失う主人公は、目を覚ますと、町から外れたところに立つ得体の知れない屋敷の前に立っており、そこの主に富士の樹海にある地下世界の存在を知らされる。

 それを追うのが、幼なじみの美少女! なんでもできる万能プレイヤーでかつ、チンピラ・ガールでもある彼女は、主人公の存在を追う。

 富士樹海前で合流する主人公と幼なじみ。富士の樹海の奥底には迷宮らしきものがあり、協力してそこを過ぎると魔法のような別文明が栄えているちょっとした大陸のような世界がある。
 纐纈の影響で意識を失う主人公。幼なじみとはここで別れる。
 魑魅魍魎が息づいている世界の二大頭領が主人公の父と叔父。父親はナチュラルボーンキラーの血筋。叔父のほうは、仏教は今時、若者にうけいれられそうにないので、それをフューチャした新宗教の教祖。
 主人公が魅入られるのはどっちか?

 で、色々あってゴタついて、父親が別世界を飛び出し、「邪眼は月輪に飛ぶ」ような大惨事が発生。戦車は出張ってくるわで押井守の「TOKYOWAR」状態に。

 以上。挿絵は、藤田和日朗で。