2006-01-01から1年間の記事一覧

 今年の何冊か。

えー、予想していた以上に時間なくなってきたので今年読んだ/見たフィクションの中からいくつか見繕います。 「ひとりっ子」グレッグ・イーガン イーガン、マジ容赦ない。ATフィールドが溶け合う過程を丹念に書いていくのが面白い。 ところで、どうして「…

恐怖。

たまたまwikiを巡っていると、麻耶雄嵩が「あさやゆたか」ではなく、「まやゆたか」であることを知る。道理でどれだけ古本屋を巡っても、著作を見つけられなかったはずです。 僕の携帯電話のメモには、古本屋でチェックする作家の名前を登録しているんですが…

雑誌保存ガイドライン

書いておかないと忘れそうなので、書いておく。現在購入している雑誌は、漫画誌も含めて月5,6冊程度。 内約 漫画雑誌はウルトラ・ジャンプ。(中間点はキーワード来訪防止のため。雑誌の話が主題ではないので)。COMIC・リュウ。チャンピョン・RE…

 第七回萌理賞(http://q.hatena.ne.jp/1166356602)に参加しました。

なぜかって? 書きたかったからさ! 出てくるのはあいかわらずダラダラしたおねーちゃんです。悪いか!? それがオレにとっての萌えスタンダードだ! 他の作品の感想は年内に。これだけです。忙しいです。 何なんですかね? 年末休みって。ちょっと人生につ…

 オレ・フィクション・フェスタ(06年)

カテゴリは気分です。年に一回ぐらいしか使わないタグだと思うので、勢いですよ、こんなん。 今年、読んだ/見た/楽しんだフィクション類のなかでも特に印象に残った作品について、本日から一週間に渡り、このカテゴリでひたすら毎日、更新しつづけます。中…

 その二

ユナイテッド93を見た。 見事なギリシャ悲劇だった。現代カタストロフの導き方のお手本のような作品だと思った。 現代をボーダーの時代と捉えるか、ボーダーレスの時代と捉えるかでこの作品の解釈は大きく違うんだろうな、と一緒に見てた友人と話す。 僕は…

 とりあえず「忙しい」って言っておけば、お前の社会人生活が全肯定されると思ったら、大間違いだぞ!

タイトルに意味はありません。うっせーよ、ほんとに忙しいんだよ、ボケ。いいっスね。てめー暇そうで。と返されたら、どうするんだろう? とか人間のイヤげなテリトリーについては考えなくもないです。 えー、今日はだらだら行きます。年末なので、あまり筋…

 『g.neo』感想・後半戦。

時間ないからサクサクいくよー。来週までに2006年度オレ・フィクションランキングもやるからねー。 「you copy?/i copy」「超光速通信」 いいショートショートです。グッサリ鋭くて、しつこくない味わい。素晴らしい殺意の量です。 「不二子先生をいかに墓か…

 「マルドゥック・ヴェロシティ(著:冲方丁)」を読む。

いやー、それにしても今年は豊作でした。この二十数年で一番、幸福な読書期間を送らせてもらえたんじゃないかな。 そして、この作品はそんな幸福な季節の締めくくりとして相応しい作品でした。 感想(以下、ネタバレ) 「アメリカ文学界の狂犬」などとなんと…

 なんとなく

常々、疑問に思ってるんだけど、いまだ納得のいく解答にたどり着けない物事を羅列するカテゴリ。 メフィスト賞作家のメタ率の高さは一体、何に由来するのか? 編集者の好み説。 知り合いうちでの通説。編集部全体が中二=高二病患者の巣窟。 京極―森ラインを…

 Wiiが愉しすぎて、blogなんてやってられないよ!

土曜の朝、たまたま通りかかったトイザラスで買えてしまった。やったぜ。 あ、ゼルダは面白いです。さすがに。まだ三、四時間しかやれてないですけど。 つーか、wiiコンでシグルイ出すべきですよね。こう、ズバアーーーン! って人間を斬ったり斬ったり、そ…

 『へうげもの』を全巻と『ピルグリムイエーガー』『もっけ』『ダレン・シャン』の新刊を買う。

「へうげもの」 もっと早く手にとって置くべき品だと真剣に後悔。ああ、もう、もっとアンテナが高くならないものか。 1ページ1ページがすべて脳髄に響き、アイデンティティに染み入ってきます。美学、かっこいい。 「ピルグリムイエーガー」 あいかわらず…

 はてなちゃんを使って、富野ゼリフを吐かせるとひどいことになったという話。

恐るべきはミスマッチ。シリアスは裏返れば、大いなる笑いの可能性を秘めていることがまた一つ実証された。

 年寄りはノスタルジーを裏切らないし、ノスタルジーも年寄りを裏切らない。

という原則を、ゼーガペインを見ながら思いついた。 ノスタルジーは若者には通用しない。従妹の高校生と「時をかける少女」を観に行ったけど、面白かったとは言うが、ノスタルジーについての感想はついぞ聞くことが出来なかったし、尋ねてみても、「え?」と…

 web取り置きが届いたので、『g.neo』(ファック文芸部)を読む。

世の中には確実にどうしようもない人間が少しずついて、そのどうしようもない人間というのは、根っからどうしようもないわけでは決してなく、人物を構成する部品の大部分はいたくマトモなんですが、ある一般人からすれば見えにくい部分が異常に肥大化してい…

 「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」を見る。

レンタルで見ました。面白かったです。 第一印象は、95年の「GHOST IN THE SHELL」を二時間TVドラマ「攻殻機動隊」として06年に再構築するとこうなるのか、と思いました。 以下、思いつくままにネタバレ所感。 まず面白いなと思ったのは、今回はメディアから…

いかにして三次元は二次元萌えに挑むのか?

前書き 二次元萌えとは、しばしば現代日本人の一部にある精神病巣といわれながらもいまだ療法が確立されていない症状であることは言うまでもないわけですが、この症状を克服させるために多くの正常人たちは以下のような文言を弄します。 「ほらほら、こっち…

 いつか書くためのこぼれ話。

ツンデレ文法について ツンデレのデレには「テレ」がなくてはならない原則。 「べ、べつに(以下略」の「べ、」が重要。これがないと、葛藤がなく、可愛げもない。 ツンデレのデレはマタタビを与えられたネコであってはいけない。あくまでも理性的な人間では…

知り合いらとメシを食いながら、ダラダラと次世代ゲーム機について話す。

転売ヤーの介入も負けず、ヨドバシでPS3を購入した友人D宅に行く。 AV機器の横に並ぶPS3を指差して、まずは皆、爆笑。 A「うははは」 C「でけぇ! 本体、でけぇ!」 D「いやー、参ったよ。縦置きで置く場所なくって、どうしようかと。あ、触んな! ボケ! オ…

 「グラン・ヴァカンス 廃園の天使(1)」(著:飛浩隆)を読む。

知り合いから薦められたので読みました。 その際の売り文句が、 「イヤな汗を掻きたいなら超オススメ」「己の欲望に向き合う作業が好きなら超オススメ」「ペリペリと天国の皮をはぎとって、地獄が出来ていく様子を眺めたいなら、超オススメ」 などというあま…

 アメコミ色々短評。

最近、アメコミばかり読んでます。元々、X-menを集めている友人が一人いて、時々、シリーズを読ませてもらってたんですが、三ヶ月ぐらい前から自分で買うようになりました。 すでに二十冊ぐらい買いましたが、どれも素晴らしい作品です。 V・フォー・ヴェン…

 「スチームボーイ」を見る。 

いつのまにか見るのを忘れてましたが、このたび、見たので感想などを。 おもしろかったです。ツタヤで借りて見た後、あらためてDVDを買ったぐらいなので。 あらすじ それは19世紀の英国の物語。 北西部のマンチェスターにはスチム家というマッドでクレイジー…

今週はおもしろいことが一杯あった。

「バキ」がまっことステキな展開になっていること。 あれだけ虚実まじえながら決闘のスタイルについて、散々と語っておいて、全力でブン投げる姿勢は、itagakiスタイルの熟成すら感じさせますね。 「鉄鍋のジャン」があいかわらずステキで安心したこ…

 先日のダベりの続き。

A「そもそも演出って何なのかしら?」 D「つーか、優れた作品は大抵、演出がいいわけで、単に「演出って何?」っていうのは相当、表現しづらくねー?」 C「いや、SFなんかは分かりやすいよ。『演出』と『題材』の差は、たとえば、マイケル・クライトンとイー…

 知り合いらと鍋をつつきながら、昨今のサブカルチャー界隈についてダベる。

ドラゴンボールの新作ゲームをダラダラやりながら、スキヤキの残りを漁りながらの話。A「どうなんすかね? 最近のオタク世界」 B「とりあえず今のトコ、エポックなのは何だっつー話からでしょ」 C「メイド喫茶? 後、ハルヒ? ……つーか、このゲーム、ストー…

 人物紹介

y2k000‐1:主人格。しごく当たり前の生活を営む日本人。他の人格と比較した場合、良識的であるので、「ここで、上司をあそこの置物で殴ったらマジウケる」などとは間違っても考えない。むしろ「今日の晩御飯、何作ろうかなー」と悩んでいることが多い。当bl…

 場の理論について。

説明しようっ! 「場の理論」とは!? 間違えても第二量子化に基づく場の量子論のことでも、ゲシュタルト心理学における人間の認知的効率化処理のことでもないっ! グーグルで検索してもムダだ。それは重度の虚言癖をわずらった人間に見られる一定の行動パタ…

 知り合いらとグダグダと話する。

「思うんだけど、歴史小説家ってのは偉大なる同人作家なわけですよね」 「その発想は危険すぎるから、やめてくだちい。冥府魔道へ一直線だぞ!」 「え? なんで?」 「そんなん言い出したら、『甲賀忍法帖はロミオとジュリエットの同人小説、ただし、それぞ…

 「やわらか戦車」摩擦。

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/838971.html この問題は個人的に、非常に興味深い。 どのぐらい興味深いかというと、 「amazon.co.jpでSDMXの2880円MP3プレイヤー(528MB)がいつのまにか6000円になっていて、上位機…

 最近、見た映像作品とかの感想。

インサイド・マン 公開当時、見逃していたのをようやく視聴。 時間節約のため、DVD視聴の映画は基本的にすべて二倍速で見ているんですが、ちょうどいいテンポでした。ブラックカルチャー特有の軽妙なテンションが好きだなー。 OPとEDだけ繰り返して何度も見…