論考

いかにして三次元は二次元萌えに挑むのか?

前書き 二次元萌えとは、しばしば現代日本人の一部にある精神病巣といわれながらもいまだ療法が確立されていない症状であることは言うまでもないわけですが、この症状を克服させるために多くの正常人たちは以下のような文言を弄します。 「ほらほら、こっち…

90年代的「ゲームキャラクター」幻想論

これは前回エントリーhttp://d.hatena.ne.jp/y2k000/20060603#p1の続きというか、補足になります。 どうして80年代からいきなり現在に話が飛んだか、というか、間の90年代ってどういう時代だったのか? ということをある程度、書いておかないとやっぱりフェ…

 80年代的「強くなりたい」幻想と21世紀的「隠れたヒーロー」幻想論

※このエントリーはhttp://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20060413/p3にインスピレーションを受けた文章です。 序論・80年代的バトル漫画とは。 80年代は父権の打倒、あるいは親子の融和が大きなテーマだった。いずれにせよ、「父権性」が漫画の問題意識だったと…

 ネギまとオレとお前とエローい。

前書き(物語構造としてのネギまについてのおさらい) 魔法先生ネギま! は言うまでもなく週刊少年マガジンに連載中の、赤松健の描く人気漫画の名である。 ネギま! の人気の要件をこれまで培われてきたネギま研究によって簡単に羅列すると以下のようになる…

 卑怯な爆弾たち

出張先で、「びんちょうタン」がやっていてちょっと興味をひかれたので資料をめくる手をとめて、見てみた。 五分で死ぬかと思った。痛々しすぎて見ていられない。 もう許して。思わずテレビの電源を落として、再度、資料に目を落とす。 僕は勝気な女の子が傲…

ちゅーか、キャラの年齢および寿命について、という話

久しぶりに漫画喫茶に行って、読みたいんだけど買うほどでもないか、という作品を目に通す。 そこで一緒に行った友人と喋っていて、「キャラの年齢と寿命」という話をする。 そこで浮かんだアイディアをぼんやりと書いてみる。 はじめに 漫画やアニメーショ…

というほどでもなくFate/hollow ataraxiaに関する所感。

この作品に関しては感想を書こう書こうと思ってたんですが、ようやく書く暇が出来たのでつらつらと書いてみます。さすがに一ヶ月ぐらい経つので内容がうろ覚え気味なのはご愛嬌。 全体について 演出が絶品。これはほんとに素晴らしい。正直言って、フェイト…

というほどのものではないのですが、CROSS†CHANNELに関する所感。

このゲームが昔やったエロゲの中ではダントツで好きです。 理由としてはテーマと作劇手段が完全に合致しているからです。YU-NOと腐り姫に似た構造を持ち、さらにループする世界がどうして必要であったかという疑問に正確に答えている時点で、ループモノの極…

ってほどのもんではなく。

昨日、知り合いと「やってみたいオンラインゲーム」っていう話をしていたんですが。 そこで出てきたのが、「孤島サバイバー(仮称)」 以下、要素を大雑把に羅列。 ある邪教の支配された島が舞台。かつてのリゾート地だったが、ずいぶん昔に災害で放棄された…