漫画

 色々と読んだよ。

「NOVA」:大森望・編 ごく最近に出た「ゼロ年代SF傑作選」に比べて、お上品。大人。ドレスコードを弁えている。という風情。 後、悪口の叩き方が非常に巧妙でいやらしいことも特徴的。山本弘のダン・ブラウンDISとか。マイフェイバリットは飛浩隆の「自生の…

 「landreaall」(おがきちか) 15巻を読む。

変わらず面白い。 特にこの巻はストーリィ全体の大きなフックなので、なおさらなのかも知れない。(いくつかそういう描写が増えてきた。後述。 さらっと書評系ブログを眺めて気になった箇所。 ランドリオールと言えば、id:kaienさんとid:Gaius_Petroniusさん…

 色々と楽しんだ。

「スター・トレック」 レンタルで観て即、Blu-ray買い。つまり、大満足。 正しくジェットコースターでティーンなムービーであり、大変楽しい映画。僕の基準の中ではアイアンマン系というべきか。ポップでロックなノリ、制作者が舌出しながら造ってそうなとこ…

 ブラック・ラグーン 9巻

はっきり言って、びっくりした。この巻で「ブラックラグーン」という作品がいわゆるゼロ年代=フィクションという「歪さ」をもって青年期の心象を捉える考え方=いわば後付的にその時の「現在の空気」=風俗とはまた違った同時代性、あるいは違和感に接近す…

 「フロム・ヘル」(著:アラン・ムーア、エディ・キャンベル)

こんな話だったのか!? というのも、この作品の原著を持っているからでして、乏しい英語力と辞書片手にページを手繰ってたんですが、「あ・・・ありのままに起こったことを話すぜ。オレは切り裂きジャックの物語を読んでいると思ったら、途中からオベリスク…

 色々と読んだよ。

3月のライオン 独自の3巻ルール*1に従い、購入。 未だに羽見野チカがこれを書く理由をとんと思いつかないのですが、大変いい殺意ですね。(満面の笑顔で)しっくりとして、コクもある。 「ハチミツとクローバー」の頃から、あちこちの隙間から仄見えていた「…

 色々と楽しんだよ。

ドラキュラ紀元(キム・ニューマン 傑作の誉れ高きドラキュラ戦記をいつぞやに読んでから、そういや一巻読んでなかったなーとか思ったので、古本屋で購入。 買った古本がおもしろい。 この作品、手に取ったことのある人はご存じでしょうが、情報量がハンパな…

 色々と読んだよ。

暁星記 スピリチュアルなラストの方向性はどうかなーと思ったけど、終盤まで徹底的にハイテンションが持続されてよかった。 この作品がSFかどうかと考えると、序盤はたぶん、SF。諸星的な喜びに近い、クトゥルフ的な怪奇趣味のSFというか。超越種によ…

 「PSYREN」が残念なことになった件。

ジャンプでなにが一番楽しみかというと、この作品。 00年代というものがあるとして、それにもっとも過敏に応えていると思う。 たしかに地味なんだけど、絵はシャープだし、ジャンプテンプレートを使いながら*1それに振り回されずに使いこなしてきていた点*2…

 いろいろと読む。

‐ギャンブルフィッシュ どう読んでも少年漫画版ギャンブルテイスト「オークション・ハウス」に見えてしょうがないんですが、周りからはあまり賛同を得られない。 新キャラ登場の仕方が明らかに小池一夫テイストなんだけどなあ。すごいやつメソッド的というか…

いろいろと買った。

休日、YES!! 土曜日が休日出勤だったので火曜日に.75休(午後2時から出社の意)もらってこれで2.75連休。 夜からは野暮用があるのでアレですが、本読んだり部屋の片づけしたりライトノベル書いたり買い物行ったりしてました。オーゥ、HISABISAのリ…

 色々と読む。

「シグルイ」9巻 ストーリィは雑誌で追いかけてるのとキャラの肉付けの仕方がずいぶんウェットになってきたので、完結するまで単行本はもういいかなーと思い始めてるのですが、ワイルドピッチ忠長とデッドボーラー牛股と悪玉打ち石田でかなり楽しめたので、…

 色々と読んだ。買った。

この三週間ほど所用につき、朝から夕方まで往復三時間ぐらい電車に乗っているのですが、当然のように小説と漫画を鞄につめこんで、一日2冊ぐらいのペースで本を読んでます。 もはや仕事のために電車に乗っているのか読書のためなのかすら不明の領域に突入し…

 CYNTHIA THE MISSION(著:高遠るい) 1〜4巻まで読む。

以前から、「月姫 meets バキ」だと薦められて、ネット界隈でもちらほら話題にのぼっていたので、このたび購入。 最新刊は近所の本屋に売ってなかったので、明日、仕事の途中で買います。荒んだ外回り生活には潤いを! あ、そういや、「GIANT KILLING」の二…

 「ジャバウォッキー」(著:久正人) 1,2巻 を読む

煽り文句は「ダヴィンチ・コード meets ジュラシックパーク」 しかし、その実体は「マイク・ミニョーラ meets アラン・ムーア」 故に極上。 まさか日本でマイク・ミニョーラが読めるとは思いもしませんでした。 陰影の深いきっちりデフォルメされたキャラク…

 「300」を読む。

300 唸るぜ、フランク・ミラーの浪花節。 いちいちコマの立ち回りがカッコイイんだ、これが。 キャラクターをコマにあてはめるのでなく、コマをキャラクターにあてはめることで伸び伸びとした作劇が成立してる。描き方が「バットマン・ダークナイトリターン…

 「フラワーオブライフ」四巻を読んで、ゼロ年代を想像する。

最終巻 を読んだ。おもしろかたです。 んで、 (http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20070531/1180589181) を見た。 この作品がゼロ年代の「決断」主義なら、全然「サバイブ」してねーじゃん、と思います。「サバイブ」ってもっとシビアなんじゃねーの? とい…

 ものすごい勢いで「バルバラ異界」と「風の谷のナウシカ」のガジェットが融合していく気分を味わった。

「バルバラ異界」 おもしろい。 傑作「ポーの一族」を外部から見直した作品のような物語というべきか。「ポーの一族」が吸血鬼から眺めた人間模様で、最後に観測者がふっと幻のように消えていくのに対して、不死者たちが残る幻として後ほど立ちのぼってくる…

 あたかも嘔吐を催すようにチャンピオンREDを読む。

すごかった。今月はすごかった。 生きてて本当によかった。こんな狂気が市販される世の中になるなんて。これからも生きていこう。 シグルイ 山口貴由先生の間テクスト力が凄まじすぎる。こうして原作に繋がっていくのか。 しかし、藤木にしても権佐にしても…

 色々と読んだ。

最近のNARUTO 思うに、第二部の始まりは期待できるものが多かったのです。 第一部でどのキャラの言動がいくらバカだろうがトンマだろうが、それは第一部、すべては過去の話になって、すべてが仕切りなおされて、キャラの成長を描かれるわけだったのですから…

 色々と読んだ。

チャンピオンRED 吉富先生は果たしてどこに行かれるのだろう。トランスジェンダーと恐るべき足フェチの世界に裸足で駆けて行く「BLUE DROP」の神々しさは僕には眩しすぎます。 ノリにノッてるはずの「疵面」と「シグルイ」と「ドスペラード」。しかし、吉富…

 今週のネウロがあまりにもヤバすぎる件について。

ある男と男とが酒など飲みながら語るのである。 「今週のジャンプを読みましたか?」 「ああ、読んだよ」 「『魔人探偵脳噛ネウロ』は?」 「読んだとも。今週からロリっ子が出てきたね。正直、ミニチュア版弥子だと思うのだけど」 「読んだなら聞いて欲しい…

 最近、買った本とか。

鈴木先生(一巻、二巻) なんだこれ? 読みながら、疑問符の連発ですよ。首傾げまくり。恐ろしく読みにくい。1コマ先が予測つかない。 ああすればこうなる。こうすればそうなる。そういうリズム感というか漫画としての文脈がぶつ切りで、驚かされる。 しかし…

 「仮面ライダー電王」と「リストランテ・パラディーゾ」

退院しました。 仮面ライダー電王 この作品を、仮面ライダー版「DMC」だと言いたいんですが、客観的にはむしろ桂正和の「DNA」に似ている気がする。 いや、設定はよくある話なんですけどね。 少年漫画的な二面性キャラに、未来からの侵略者なんてのは。 でも…

 最近、三田紀房が好きになってきた理由について。

云うまでもなく、ビックコミックスペリオールで連載中の「マネーの拳」*1の話なんですけど。おもしろいですよね? 絵面がどんどん狂ってきて。 「南の楽園だったのに、ブリザート」とか、コンビニで立ち読みしながら、人目はばからず笑い声をあげてしまうと…

 色々と読んだ。

「死がふたりを分かつまで」 なにやら評判になってきたので、買う。三巻まで。 座頭市はなぜ強いのか? を科学的に検証しようとする辺り、「うん、たかしげ宙だ」というコモンセンス漂う。 絵が妙にカタくて戸惑う。キャラクターが田島昭宇チックなマネキン…

 昨日のついでに、バキ・シリーズについて思っていることを書く。

単行本は「バキ」の20巻ぐらいで買うのをやめたと記憶しています。「グラップラー刃牙」は全巻、所有。 最大の理由は、展開上の覆しパターンがほぼ読めるようになったから。 「バキ」中でのベストバウトはスペック×花山戦だと信仰しているのですけど、神心…

 先週から今週のバキ

「バキ」におけるオリバ地獄と化した展開について。 なかなかのイタガキ力(あたかもスルー力の如きターム)であるといわざるをえない。 イタガキ力とは、弱者が強者へと転換される際に用いられるエネルギーの総称である。 このエネルギーは突然に現れる。そ…

 邦訳ウォッチメンを手に入れた。

年の暮れに鼻血が出るような事件が発生しました。実家に帰る途中、何気なく寄った古本屋にて、ウォッチメンを買えてしまったのです。しかも、二千円。 ウォッチメンを語る前に、この作品がいかに入手困難であったのかを説明しましょう。 始まりは昨年の六月…

 『へうげもの』を全巻と『ピルグリムイエーガー』『もっけ』『ダレン・シャン』の新刊を買う。

「へうげもの」 もっと早く手にとって置くべき品だと真剣に後悔。ああ、もう、もっとアンテナが高くならないものか。 1ページ1ページがすべて脳髄に響き、アイデンティティに染み入ってきます。美学、かっこいい。 「ピルグリムイエーガー」 あいかわらず…