色々と読む。
- 「シグルイ」9巻
ストーリィは雑誌で追いかけてるのとキャラの肉付けの仕方がずいぶんウェットになってきたので、完結するまで単行本はもういいかなーと思い始めてるのですが、ワイルドピッチ忠長とデッドボーラー牛股と悪玉打ち石田でかなり楽しめたので、まだ保留中。権ちゃんのシグルう様ももうじき見納めか。順番でいけば、三重がそろそろシグルうはずなんだけど。
- 「へうげもの」5巻。
前半の古織顔面芸もさることながら、伊達政宗がステキなのである。わずか数ページの登場でこの存在感。
今後の活躍が期待されるキャラである。
- 「昴」連載分。
おめでとうございます。連載再開。
書き方が変わっていて線がずいぶん落ち着いたな、と思った。
まあ、まだ日常描写だけだし、以前からそのテのくだりは大人しめだったのではあったのだけど、輪郭が太くてもう少し荒っぽかったような気もする。「capeta」以降って感じ? やっぱり絵って変わるもんなんだなあ。
あいかわらず主人公は人間のクズで扱いにくいことこのうえないロックなキャラなので、そこは一安心。
後は、人間性がガシガシ削れていって、イッてしまう業の深い天才描写が以前と比べてどうなのか、そこが気になるところ。
- 「バイオメガ」3巻。
敵対グループが内ゲバの様相を呈し始めていて、事態がものすごいカオスなことになっているので、久しぶりに安心する。
そうですよ。
「なんだか知らないうちに話が進んでいて、いい感じにガジェットも揃ってきて、キャラが一同に介してどんどん盛り上がってくるんだけど、そこで、はて、振り返ってみると、一体、何について争っていたんだっけ?」という微妙な空気感。
つまり、作家性というやつなのでしょう。これが。
ところで、今月のアフタヌーンをすでに読んだのですが、学園ブラムといい、この巻の表紙絵の萌え絵風なキャラといい弐瓶先生はちょっとどうかしてしまったのではないか?
しかし、学園ブラムにおける清水寺の異常なメガストラクチャっぷりには度肝を抜かれました。そんな現実改変は普通しないだろ・・・。
久しぶりに脳髄をぐらぐら揺さぶられる作家の業をビンビンに感じ取ったので、これもまた喜びではあります。
- 「嘘喰い」1〜4巻。
正直、ナメてた。圧倒的に美味い匂い。
情報型のダーク/アンチヒーローについては「DEATHNOTE」「ONEOUTS」「バットマン」などを絡めて、後日改めて語りたくあります。
そろそろ「戯言遣い」もきちんと読まないとダメかなあ。
- 「ジャバウォッキー」3巻。
ガジェットの振り回し方が圧倒的。とにかく切れ味が凄まじい。
よくも、まあ、ここまで汎用性/強度/変換力の高い設定をよく考え付いたもんだ。
ただし、こうした設定は「ありがち」とも見られがちで、チープになりやすい弱点もあるはずなのに、作者のセンスがそうなることを許さない。
マガジンZや漫画アクションは時々、こういう異端の感性が飛び出てくるから、楽しすぎます。