色々と読んだ。

  • 死がふたりを分かつまで
    • なにやら評判になってきたので、買う。三巻まで。
    • 座頭市はなぜ強いのか? を科学的に検証しようとする辺り、「うん、たかしげ宙だ」というコモンセンス漂う。
    • 絵が妙にカタくて戸惑う。キャラクターが田島昭宇チックなマネキン的ソリッドさなんだけど、それとはまた別に、「なんかコマとコマ、繋がってなくね?」という違和感。細かい動作を書こうとして、かえって中抜きできてない、そんなぎこちなさ。CGの塗りがBoichiっぽい、つか、韓国の人っぽい。(確認してない)
      • Boichiで思い出したけど、「HOTEL」もシリアスな流れで唐突にギャグ絵が咬み込んできて、戸惑ったことを思い出したので、もしかしたら、単に読み方が分かってないだけかもしれない。
    • たかしげ宙は世の中を見る目が確かというか、「皆がうっすらと感じている不安定な現在」のパースが一通り出揃ったら、そこからブレイクスルーしてくるイメージがあるので、今回、都市型重犯罪に目を向けたのはちょっと注目したい。古川日出男の「サウンド・トラック」と併せてタイムリーな気分。
    • ところで、「ヤングガン・カルナバル」の漫画やってくれねーかなー。ヤングガンガン
  • 今月の「チャンピオンRED
    • 新連載がまたしても畸形的な美意識に基づいたキャラ造形で、「なにやってんだよ、秋田書店」と思う。
    • 吉富昭仁がヘンな方向に色気づいて止まらなくなっているので、「いい加減に仕事しろよ、編集部」と思う。
    • そろそろ「鉄のラインバレル」がアニメ化しそうな勢いで、毎月楽しみにしている自分がいる。
    • でも、一番楽しみにしているのは、倉田英之の狂ったDVDコラム。
    • そういえば、「コミックRYU」でも一番楽しみにしているのは、山田正紀のビミョーに卑屈なオモシロ映画レビューなので、最近、雑誌を買う動機をなにか間違え始めているのかもしれない、と思う。
  • 「ぷーねこ」
    • 「単行本は買ったら、負けかな?」とずっと思ってたんですよね。いい加減にして、新連載をやれ、と。
    • でも、最近、中編らしき話をよく目にするようになって、「これはこれでいいか。毎回、オチはうやむやだけど。おもしろいし。でも、オチを投げ出してるけど」とやや引き気味で肯定、と言えるようになった。
    • でも、長編になったらなったで、また東京のローカルネタで引っ張るんだろうなー、とか。
    • そんなことをかんがえながら、要するに楽しんでます。
  • ドロヘドロ
    • 全然、カンケーないんですけど、松本大洋がニガテです。ピンポンは好きだった。でも、鉄コンは楽める箇所が少なかった(ヤクザ絡みの人情話は好きだったけど)し、「青い春」もよく分からなかった。
    • 「なんだかとりのこされてしまった町」とか「主人公の奇怪な精神世界」を扱いながら、「ドロヘドロ」はまるかじりできる。この差はなんだろう、といつも考えてしまいます。