知り合いらとグダグダなある日常。


 ある休日の午前七時のこと、
 Wiiで「スーパードンキーコング」を遊びながらの話。

A「あ、電池きれた。電池どこー?」
 言われて、充電池の刺さったコンセントを見るC。
C「まだ充電できてねーんだけど」
A「んだよ、つかねーな、もう。コンビニで買ってきた新しいの、封切って」
 手元のビニール袋からエネループを取り出すDから受け取ったA、コントローラーの電池と入れ替える。
 もそもそとコタツから起き上がるB(家主)。
 
B「……君ら、何時間遊んでるの? 始めたとき、まだ二ステージくらいだったよね?」
A「もうちょいでラスト」
B「はぁ? 何やってんだよもー」
D「こいつら五時間くらいやってるよ」
 チャンピオンREDを読みながら、言うD。そういえば、今月のチャンピオンREDも新連載から終了作品まで、すべて地獄で素晴らしかった。

 コタツ机の上にあるカセットコンロの上のキムチ鍋を暖めなおすB。息を吐いて、手をこすりあわせながら、
B「寒くない?」
D「雪降ってる」
B「え、マジ?」
C「さっきセブン行ったら、パラついてきた」
B「ストーブつけりゃいいのに」
A「んー、石油きれた。エアコンつけようと思ったら、リモコンねえし」
B「電気代もったいないから、エアコンは使わないんだけど、ていうか、なくなったら入れろよ。石油。ベランダに置いてるって言ったじゃん」
A「だって、寒いし」
D「後、こぼしたら怒られるし」
B「こいつら、ホントありえねーわ。いつかシバく」
 ぶつぶつ言いながら、こたつから出て、どてらを着るB。石油タンクを提げてベランダへ。


 一時間後、めでたくクリアして
A「あー、終わった終わった」
D「おつかれー。次、オレね。PC原人するから」
C「あれ? マリオ64は?」
D「だって、あんまりゲーム買うと、アイツがふてくされるんだもん」
 と、Bを見る。実際、うどんをすすりながら、明らかに不満顔。

B「ガンダム*1やれ」
A「いーじゃん、別に」
B「じゃあ、千円だすか?」
 バーチャルコンソールからロードしてくるときにかかる金額について言うと、
A「じゃあ、酒代出してくれ」
B「……分かったよ、どうぞ」 
C「あー、マリカーやりてー。いつ出んの?」
B「今月中だって。いつかは知らん」
A「こういうの、いいよなー。昔のゲームを自宅にいながら購入できるってのは。上手い商売」
D「ノスタルジーを上手いこと刺激して、手軽。割と安価ってのが美味しい」
C「でも、トータルで見ると本体まるごと買ったほうが得なんじゃないの? ソフトも安く買えるし」
A「つか、セガサターンとかPCエンジンってまだ売ってんの?」
B「探すの、めんどくさくね?」
D「もうその時点で任天堂の勝利だよなー、昔のメジャータイトルもってきて年齢層の高いユーザーの購買意欲をそそりつつ、販売ソフトの実数を増やして、しかもユーザーに中古で購入させない」

 と言いながら、「マリオ64」受信完了。コントローラーを手にするD。
 その頃、所有者Bは腹もくちくなって眠気がでてきたのか、再びコタツにもぐりこんでいる。
 

*1:wii専用ソフト「スカッドハンマー」のこと。ちなみに、良作