ノエイン もうひとりの君へ(1〓14)を見る。

 人の気遣いが心に染みます。一週間続いたヘルズ・エッジ(平均睡眠時間二時間)が本日午前二時に終わると、、知り合いがこのアニメを差し入れてくれました。
 寝る間も惜しんで、現在放映された全てを見ました。おもしろいです。

 
 録り置きしてなくて、DVD待ち状態だったので、その心づくしはかなり嬉しいんですが、正直、メディアがビデオテープなのはいかがなものかと。せめてDVDにして欲しかったです。文句は言わないけどさ。デッキまだ捨ててないし。
 ……後、娘さんが見てたプリキュアのテープに上書きするのもよくないと思うんだ。二話終わった瞬間、「ぶっちゃけありえない」が流れた瞬間、「こっちがありえねー」と戦慄したので。
 別に文句は言わないけどさ。


 以下、感想などをつらつらと。
 

 全体として、ファンタジックチルドレンと同じ匂いがする。要するに、名作のかほり。全部見ないと評価はできないですけど。
 若林演出チックなのが随所で見られて感動しました。空間的なアクションシーンの数々、ゴチになりました。

  • 一話から八話まで
    • まったく何が飛び出してくるのか分からない作品すぎて、たまらない。
    • 妙に気持ち良い動き方をするのが、たまらない。特に一話のアクションは圧巻。
    • とりあえずハルカは天然ボケというか、もはや魔性の女ですよ。たまらない。
    • ユウというかこういう内向的な主人公を見ているとイライラするんですよね。
    • なぜかというと、自分のことを好いてくれているかわいい女の子が身近にいるわけじゃないですか、なのにウジウジとする。信じられない。いいとこ一つでも見せようという気概すらないなんて……その若さでED? と思ってしまうので。
  • 九話
    • 涙腺決壊。
    • すいません。僕、このテの親が見せる『実は子供のことをちゃんと愛しているんだよ』系の話だけはダメなんです。本当に弱いんです。お涙頂戴だと分かっていても、無理なんです。完全にツボなんです。すいません。至らないボクですいません。
  • 十話
    • もはやクイナの肉体消失ネタは身体を張って、笑いをとりにきてるとしか思えないんだ。
  • 十一話
    • イサミの兄貴がおもしろすぎる。
    • いた! いたよ! 確かにこんな兄貴! 友達の年はなれたヤンキーっぽい兄貴はこんなんだったよ! ボディプレスからプロレス技の流れでめちゃくちゃ笑う。
  • 十二話
    • アクションシーンが気持ちいい。ただ、ちょっとゴチャゴチャしているというか、あんまりアクションに重さがない。多分、意図的な演出だと思うんだけど。
  • 十三、十四話
    • きれいなアトリは好きですか?



 ところで、題名のノエインってのは、ヌーメナのことかな? 伝聞系で申し訳ないんですが、フェノミナに対するヌーメナってのはなんかの哲学書で見かけた語彙だった気がします。デカルトに関する議論だっけかなぁ。んー。忘れた。
 気になる人は自分で調べなせぇ。


 以下、考察とか雑考。


 量子物理学は完全に耳学問なので、突っ込んだ解釈には全く歯が立たないんですが、思考が司る素粒子、レイズ(これはコヒーレンス云々から考えると、レーザー光なんかにおける励起のもじりかな?)が物質の最小単位と定義されているようで、「noein=パルメニデス(か? えらく東洋系エスニックな美術設定を考えると、エックハルトかもしれない)の云う『思惟』=今そこに存るということ」と考えると、思考がすべての事象を司るということになるっぽい?
 量子的な肉体改造ってのが、字面通りの意味ととらえると、レイズは事物の存在確率をいじれるモードにある何らかの素粒子って感じかしら(これは正確な表現ではないんだろうけど、ニュアンスとして)。
 で、竜騎兵の操るパワーの強度は、思考の強さ、思いの強さによって、左右されるって感じ。まあ、ロゴスは主語と述語でコントロールされるわけだから(これはプラトンだ)、思いの強さがエネルギーを作る、という構造は、まあ、ありっちゃありかしらん。


 ところで、全体的にロリコンの匂いがするのは、気のせいですか? 気のせいですか。そうですか。