ガガガ文庫について。

「あのさー、ガガガ宛ての書いてる?」
「え? 何それ?」
「いや、お前、ガガガ文庫にDISったのを書くってゆってたじゃん」
「ああ、あったね。そんなこと(苦笑)」
「え? いまさら、何言ってんの?」
「いやー、オレさー、自分がクリエイティブな人間じゃないこと知ってるからさ。やっぱやめとくわ。なんつーの、すでに確立された手法とか造形の自覚的なパロディは描けるとは思うんだけど、本気でDISった作品を描けるとは思えないんだよね」
「本気でDISった作品ってなんだよ?」
「そりゃ決まってますよ。世の中の全部をバカにした作品です。TOHRU・ARAYAMAみたいに「本気」の皮をかぶりつつ、その実「バカヒス*1」という具合に世の中を斜め横からキックしたくてたまらない、そんな作品です」
「『折りたい背中(仮)』*2は?」
「いや、まあ、もうめんどいし・・・あ、でも締め切りまでまだ時間あるんでしょ? 九月とか十月だったし、ま、大丈夫でしょう」


ほんとに大丈夫なんでしょうか?

*1:オレ用語・バカミスの転用。「な、なな、なんじゃこりゃあ! 美ン味いいい!」とつい舌鼓を打ちたくなるような歴史小説のこと。柳生十兵衛が能でタイムスリップして室町時代と江戸慶安時代で大チャンバラ、という狂気の大長編「柳生十兵衛死す(著・山田風太郎)」が代表作

*2:以前、ガガガ向けに書いてた作品。サバ折りが好きすぎてまったく勝てない相撲部員が街の不良たちに次々とサバ折りを仕掛けては勝利していく痛快劇。中核を占めるネタが「ホーリーランド」と「エドモンド本田」のパロディというあまりの悪ノリっぷりに途中で我にかえって、二十枚ぐらいで中断