知り合いらと近年まれに見るほど、どうでもいい話をする。


A「あのさー、エロ漫画ってなんで教師と女子生徒っていうシチュエーションが多いんだろね?」
B「そりゃ、女子生徒っていうのに背徳感が漂うからじゃねーの? 法律的にはアウトだし、ダメって言われたほうが、燃えるからだろ」
C「いや、現在の青き性の乱れを見る限り、そこに幻想は残されていないはずだ」
B「それは、単にお前が大正女学生の絣袖が大好きなだけだな」
C「じゃあ、もっと合理的に解釈してみよう」
 一分間のシンキングタイムあって、
A「分かった。若い女の子とヤりたい。でも、彼女らに近づく手段がなかなか思いつかない。よって、あらかじめ教師と教え子という配置に置いて、前提のプロセスを吹っ飛ばすんだ」
B「なるほど、合理的だ。つまり、それがエロ漫画なりの最低限のリアリティってわけか」
C「それで論文書け。売れるぞ」
A「つーか、ペド系の男役の家庭教師率は異常すぎると思うんだ」
B「だってねぇ? いい大人が一桁台のガキとふつーに生きてて遭遇する確率って、めちゃくちゃ低いよ?」
C「レイプルートは?」
A「そりゃ鬼畜系はな……どんなんだって、確率操作しまくりじゃん」
B「最近減ったよねぇ。鬼畜系。なんでだろ」
A「ここしばらくシャレにならない事件が表面化してそーいうのに風当たりきついから、編集レベルで避けて通ろうとするとか」
C「まあ、ちょっと前からライトエロが流行ってるってのもあるしな。それに、なぜだか鬼畜系を書くひとはデッサンがしっかりしてる人が多いから、メジャー参入したり、画力を活かしてストーリー物描くから、空洞化が起こってるってのもあると思う」
B「おもしろいのになぁ。鬼畜物。出てくるアイディアが面白くて、あれこそSFなのに」
A「新しいな、その発想は。鬼畜エロ漫画がSFて」
C「サイファイのほうだろ、どうせ」
B「いやいや、きっちり立派なSFマインドですよ。例えば、携帯電話をつかって、バイブ代わりにするなんてのは素晴らしいアイディアじゃありませんか。これこそが日常からの逸脱ですよ」

 などと。