第一回萌やし賞(http://q.hatena.ne.jp/1158331166)について
色々と書きたいことはあるんですが、このエントリが書き終わったら、また来月一週目までバタバタする予定なんで、手早く何をやっていたかを書くと、
COMICリュウを読んだり(大満足でした)、
ウルトラジャンプを読んだり(目当ての作品を全部単行本買いしてることに気付いて、読みきりだけ読むため、漫画喫茶読みに移行しました)、
徳間文庫のメタ怪談アンソロジー「物語の魔の物語」を読んだり、
「Vフォーヴェンデッタ」の原作を読んだり、「シンシティ」の原作を読んだり、「バットマン・ダークナイトリターンズ」を読んだり、「ウォッチメン」を買ったり、「モーゼの剣」を手に入れたり、「パラケルススの薔薇」を読んだり、後、日常業務をこなしたりしてして、クソ忙しい中、参加しました。か、書きたかったんやーーー! 許してくれーーー!
- 自作について
まず主催者のコンセプトは、M志向であると断定。
そこで、限定された物語のなかで、焦らされる主人公を描いて、ラストで女性が回収するというコンセプトを立ち上げて、「さあ、行間を読みやがれ」と読ませることに。
物語のモデルになったのは、磯光雄が脚本、コンテを手がけたラーゼフォンの15話「子供たちの夜-Child Hood's End- 」(ラーゼフォンはこれと19話が強く印象に残ってたんだと思います)。ていうか、まんまですね。書き上げてみて我ながらビビりました。見る人が見れば一発で見抜かれると思うので、先手を打って告白しておきます。
- 他作品の感想
ダイジェストでだらだらお送りします。
- 二人っきりの肝試し。
- 「なんだかんだでこれがトップじゃない? 量質ともにガッチリしてて」
- 「キレーにまとめてるよね。オレが主催者なら、これですでにお腹一杯になって、締め切っちゃいそう」
- クッキー・ホラー・ショウ
- 「これもいいよね。内容的には充実してるから」
- 「類型的なキャラを上手く立ててるから、ものすごく萌えるよね。ただ800字オーバーなのがあまりに惜しい。内容は一番だけど、規約違反だから賞はとれないって気がする」
- 弁当を食われる。
- 「前から思ってたんだけど、hatikadukiさんって多分、男子校出身だよね。もしくはヤンキーあがり」
- 「なんで?」
- 「なんかねー、描写が明らかに男臭いんだよね。女の子キャラを書いてるのに、動作がいちいちヤローっぽいっていうか」
- 「ひどい! それはひどい! ジャジ子さんに謝れ!」
- 夏休みといえばクーラーの効いた部屋でゲーム一気解き
- 文学的に伝える愛情
- 「賞のコンセプトからみて、素直に賞を獲らせるとしたらこれだろうね。後は主催者のひねくれ具合によるだろうけど」
- 「mizunotoriさんはいっつも的確なものをもってくるよね」
- 「今後もこの手のコンペとかやらせたら、独走態勢を突っ走るタイプだと思うよ。批判眼が強すぎるから狙いを絞りすぎて萌理賞じゃ、後一歩のところで足止め食っちゃうけど」
- 一晩で3センチ
- 「最後の台詞がパンチ効いてていいよね。切ないジュブナイルでじわじわ効いてくる」
- 「でも、先輩萌えを書くには分量が足らなかったのがもったいない。いっそ1000字ぐらいまで伸ばして先輩と主人公の関係を書いてくれると嬉しい気分」
- Knockin' on Their Door
- 「これは……」
- 「これは……」
- 「なんというか、その、書きたいことが多すぎるというのも不幸なもんだよなあ、と思った」
- 「タイトルを読み解くことで内容が明らかになる工夫はおもしろいんだけど、ちょっとしんどいよね、さすがに」
- 一発、一発、先輩と僕との思い出に、鋼鉄の銃弾を。
- 「バイオレンスを先にやられた、という感想をもった。やりたかったことを先にやられると本当に悔しいってことが身に染みた」
- 「いや、おもしろいでしょ。これ」
- 「おもしろいんだけどさー、くやしいっ! でも――」
- そこから先はあなたの人生の物語
- 「思うんだけど、明らかに主催者をダシにつかって皆、遊びすぎだよね」
- 「とりあえず書きたいこと書いてやれーー! 後は読め! 努力しろ! という突き放し方がひどい」
- 「いや、まあ、人のことは言えないんだけどさ」
- 「言えないねー」
- あなてまメンテナンス
- 「今回は、ほんと読み取り方が難しい作品が多い」
- 「ほら、萌理賞が安定期に入ったから、そういう舞台を与えられて皆、ここぞとばかりに弾けてるんじゃない」
- 「いやー、これはcomnnocomさん、大変だよ。後半辺りから疲れてきてヨレヨレになってるのが目に見えて分かるからなー」
- きぃ姉ぇ
- 「これは……」
- 「これは……」
- 「その、なんというか、……ねえ?」
- 「ねえ?」
- 「この着想のトンガリ方には感服するばかりです」
- どうでもいい話
- 因殺クエスチョン
- 「これ好きなんだよね。内容が、じゃなくて文章のリズムがすごくいい」
- 「あー、うん。確かに普通に歌えそうな感じだ」
- 「これ、売れるよ! ミリオン狙えるって」
- 「そういや今年ってミリオン達成何本ありましたっけ?」
- 「さあ?」
- 子供たちの時間
- 自作。
- 「ぐふふ、主も悪よのぅ。あえて萌えるポイントがつかみにくい作品を出すとは」
- 「蛇の道は蛇と申しますれば、かのごとき作品を出すのも、やはり一興かと」
- 「……ていうか、もともと書いてた正統派萌えの話がまとまんなかったんだよね」
- 「はい。まとまりませんでした」
- 秘球斉藤1号
- 「bachihebiさんは相変わらず策士だなー」
- 「このタイミングとこの角度でしかこの作品は成立しない、どうだ、コノヤロウ! っていう熱気に満ちてる作品だよね」
- 「今回は、分かりやすくてよかった。今回も読み取れなかったらオレどうしようかなー、って悩んでたぐらいだし」
以上。
以下、雑感。
講評は満足です。基準が「主催者にとって萌えるか、萌えないか」と非常に明確であることがあらかじめ知らされているので、十分に公正だと感じました。萌えは万国共通じゃないですからね。「お前以外の人間はみんなお前じゃないんだよ」というか。
それから、規約がゆるゆるというか主催側で色々不備があってid:comnnocomさんがワタワタしてる隙を狙って、皆やりたい放題で笑いました。遊びすぎです。
なんとなく、普段まじめな眼鏡っ娘がちょっとハメをはずしたことをやったら、他の連中が調子にのって彼女をおちょくりまくるシチュエーションが思い浮かびました。で、そのメガネっ子が顔を真っ赤にして半泣きなんですよ。萌えますね。これが主催者・萌えですか。期せずして、萌えさせてほしい当人が一番、萌えるという見事なオチをつけてくれたことに乾杯です。楽しかったです。