ジョジョ1.5 アウトライン(暫定版)


 なんか急激に忙しくなりそうなオーラが出てきたので、ジョジョ1.5の作業ペースを上げることに。

  • 登場人物

 二十一歳。幼少期にスピードワゴン財団の紹介からライト兄弟と出会い、彼らの作る飛行機を目撃し、イギリスに帰って子弟教育の最中、空を夢見る。イギリスに帰国後は爵位を継がず、海軍に所属するも事情あって数年後、除隊。アメリカに渡った後でユーラシア大陸を数名の同行者とともに横断する。後に民間航空学校に入学し、トレンチャード子爵と知己を結ぶ。卓越した操縦技術で知られる。

    • エリザベス

 二十二歳*1。幼少期、ジョージ・ジョースターとともにアメリカのスピードワゴン邸で育つが、波紋の素養を見出されてストレイツォによってチベットでの短い修行期間に入る。その後、ストレイツォに伴われて石仮面と吸血鬼ゾンビ狩りのために世界中を転々とする。
 ある時からストレイツォから離れて、単独で行動するようになる。
 ティーンエイジャーの頃、非常に荒っぽい波紋の使い方で周囲を巻き込むことが多く、度々官憲の世話になっている。ロンドンで牢屋に入れられたとき、エリナによって遣わされたジョージを見て、懐かしそうに目を細めた彼をいきなり殴りつけたことがあるのだが……

 ジョージとエリザベスの母。ジョージを養育のため、アメリカとイギリスを行き来している。
 厳格な態度でジョージに接するが、日々、亡き夫に似てくるジョージに不思議な感慨と奇妙な不安を覚えはじめている。
 幼い頃、ストレイツォに預けたエリザベスに対しては、彼女を当たり前の生活から引き離してしまったことに、若干の罪の意識を覚えており、なにかと便宜を図る。

 アメリカの石油王。様々な女性と浮名を流すが、いまだ独身。
 ジョージを我が子のように可愛がっている。
 アメリカ議会との関係を深めており、以前にドイツの鉄道敷設に出資したことから、ドイツに向けて複数の諜報・工作員を派遣するよう要請を受けている。ここで彼は別の思惑からそのリストに馴染みある名を記載することになる。

    • ストレイツォ

 吸血鬼退治に奔走する波紋の達人。「DIO系図」を絶つ為にチベットには帰らず、ヨーロッパ中や新大陸を旅して回る。高潔な人格だが己に芽生え始めたある邪心に懊悩し、それをトンペティに見透かされることを恐れて、そのうち師とは袂を分かつこととなる。
 チベットで数ヶ月、エリザベスを教育した後、彼女を伴って鍛え上げていく。
 ある時、ドイツの山脈に一つの「遺産」が隠されていることを知って……

 スピードワゴン財団が出資した、当時のドイツで唯一の民営鉄道関係者。王国鉄道に対して敵愾心をむき出しにしている。己の会社技術に絶対の自信を持っているらしい。

    • ブライアン・ストーム

 ジョージのイギリス時代の友人。ジョージとともに海軍に所属。士官としても優秀であり、アメリカ滞在時の経験を聞かされて、航空機の有効性に目をつける。
 シェフィード男爵の庶子だが、病弱な父に対して思うところは多い。

 トンペティ師に日々しごかれる若き波紋戦士。幼いエリザベスをリサリサと呼ぶ。

  • あらすじ

 
 二十世紀初頭イギリス、ロンドン。
 パブリックスクールに通う有力子弟の一人、ジョージ・ジョースター二世は怪奇なる事件に巻き込まれていた。友人のブライアン・ストームの愛妾ヘンリエッタ・フラタリが殺害されたのだ。実はこの時、彼女を含めて娼婦が六人、鋭利なもので喉を引き裂かれて血を吸われていた。
 悲嘆にくれるブライアンへの友情からジョージは、殺人鬼を探し出そうと夜警活動に赴く。夜の霧の街で彼らは悲鳴を聞く。だが、その悲鳴は到底人の物とは思えぬものだった。
 彼らが駆けつけるとそこには一人の少女が立っていた。それは美しいが鋭い、剣呑な黒い瞳を持つ少女。ジョージは不意に古い記憶が浮き上がるのを自覚した。だが、それを確かめる間もなく彼女はジョージに背を向けると、「娼婦殺しはもういない……」と告げて、夜の霧中に溶けるように去ってしまう。
 後に残されたのは、滑らかな手触りの、しかし引き裂かれた布きれと、黒っぽい灰のような炭の屑のような粉末。
 ジョージはそれらを掬い上げると、少女の名を口にする。
「エリザベス、帰ってきたのか」
 数日後、ジョージは母からロンドン市警の牢屋に何事かによって囚われた少女の話を聞く。


(以下次回)


 ※カテゴリ「ノベル血風帖」の「ジョジョ1.5」の内容は4月1日以降、はてなグループ「JOJO1.5」(http://jojo1sub2fun.g.hatena.ne.jp/)に引き継がれます。この後、本BLOGでは「JOJO1.5」内容更新のアナウンスのみ通知することになりますので、ご了承ください。

*1:ブクマコメントより二十歳から修正。感謝します