「ディパーテッド」、「カジノ・ロワイヤル」を観る。


 両作品とも、非常によろしいチンピラ映画でした。
ディパーテッド」はアメリカの学生サークルのノリにスコセッシ的ボンクラをミクスチャした、ショボいアンちゃんたちが、化物ニコルソンに振り回されまくって、「おめーらなんて所詮、ネズミよのぅ」とおいまわされる話。
 まー、警察も色々やるんですが、この映画、ジャック・ニコルソン演じるマフィアのボスだけが「ワシが人間じゃ!」と一人気を吐いている状態なので、全体的に小物臭さがぬぐい切れない。なんか出てくるやつ出てくるやつが全員、チンピラかバカかヘタレです。
 原作「インファナル・アフェア」のあのヒリつきがなくなった代わりに、むしろ「またしてもニコルソン」化したジャック・ニコルソンの暴演を楽しむ映画。誰かこいつを、「アバウト・シュミット」の世界に閉じとめてくれ……。

カジノ・ロワイヤル」? もはや「龍が如く」の世界ですよ。でも、おもしろかったよ。両方とも