ウォッチメンを見てきた。

TOHO錦糸町にて。
ちなみに、映画化されるときのアラン・ムーアというのは、僕の中ではアニメ版「朝霧の巫女」でマジ鬱になってしまった宇川弘樹とダブっています。

というのも、c「Vフォーヴェンデッタ」では主人公Vというのは原作ではニーチェ的な克己者でかつアナーキーの実践者だったのだけど、これが映画になるとナタリーポートマンを虐待してついやりすぎたもんで、とうとうキレられたら「それだよ! その気持ちが見たかったんだよ!」と言い出す松岡修造か、さもなくば童貞野郎に仕上がってしまっていたし、*1
フロム・ヘル」は小ネタが超絶満載で、未だにまったく理解できん原著が部屋にあるのだけど(年末に発行されるという邦訳版を何年待ったことか)、これもまたなぜだか映画になるとジョニー・デップがアヘン吸ってラリっているところを堪能する、背景美術さんのお仕事は素晴らしいお耽美な作品だったし、
「リーグオブレジェンド」に至っては、「リーグオブエクストラオーディナリージェントルメン」というタイトルすら守られていなかった。(中身に関しては言うまでもない

アラン・ムーアの作品の映画化というのは「原作の映像化」という観点からはかくも無惨な有様なのである。

んで、今回である。
第一印象からいうと、相当ダメダメ。原作に対する多大なリスペクトは感じるし、いろんなやりたいことは面白いんだけど、いかんせん内容を刈り込みすぎてるので、ものすごい雑な味。

初めて見に行く劇場だったので、それで眠いのかとも思ったのだけど、違った。原作を通過していないと内容わかりにくいし、原作を通過していると内容が退屈だと気づく。すごい中途半端な作品。

これだったら劇場見に行かないで、この後DVDで予定されている完全版まったほうがいいと思う。また完全版商法か! 

詳細、以下に譲るが、眠いので明日起きてから書く

*1:ちなみに映画も大好きな作品