タクシードライバー

 これは七十年代の映画なんですけど、僕の中で突然、ロバート・デ・ニーロブームが巻き起こったので、視聴。

  • 感想

「いやー、大爆笑。これもうホント、主人公がすごいダメ人間。しかも、ものすごくタチが悪い類の」
「サイコにも程があるよね。世の中を変えたい→「よし! 大統領を殺そう」という発想とか、今時、中学生でも考えないよ!」
「あー、でも、主人公ってさ、ネクラで邪悪だけど、根がすごく真っ直ぐだから、マジメにそれに関しては取り組んでたよね。ある意味、精神年齢が今時の中学生ぐらいなのかも。なんだっけ? 中二病とか言う言葉があるじゃん? まさにあんな感じ」
「ああ、主人公の一連の言動は確かにまんまそれだったよね」
「ラストがさ、『ヤバイ。シークレット・サービス、マジ怖い。暗殺できねー! だから、とりあえず腹いせにチンピラぶっ殺しとく』でしょ。これ、学校に置き換えていじめられてた同級生への仕返しを企むが、不良だったので勝てそうにもない。『ヤバイ。不良マジ怖い。仕返しできねー! だから、とりあえず小動物とかいじめてみる』だったら、まんまステロタイプな虐待野郎じゃん?」
「じゃあ、この場合はチンピラ虐待?」
「うん。ぜってー、この後、チンピラ殺しの常習犯になってる」
「タチ悪っ! めっちゃくちゃタチ悪いって。なんかさー、サスペンス映画の真犯人みたい」
「ああ、いるね。自分の正義を振りかざすイカレ野郎」
「ラストは『ふふふ』とか笑って終わるの」
「それがタクシードライバー2?」
「そそ。社会正義から個人正義に目的がすり変わっちゃうのね」
「ふーん。結構面白いかもね。なんか今風だし」
「なんかそれっぽいね。その辺が、時代ってもんかな?」
「そういや、この頃のアメリカってちょっと今の日本っぽくなかった?」
「あー、なんとなく分かる気がする。主人公とか、まんま『今時の若造』っぽいもんね」
「ヘンなギミック作ったりする姿とか、まんまオタク」
「じゃあ、タクシードライバーはデ・ニーロ版「電車男」なの?」
「痴漢に遭遇して、迷わず銃を袖口から取り出して発砲する電車男!」
「あるいは、『チームワークだ!』とか言いながら、バットで痴漢の頭を殴りまくる電車男
「意味分からないし、それの元ネタ、別の映画じゃん!」
エルメスとの初デートにまず日活ポルノが上映している映画をチョイス」
「わははは! マジ最低すぎる」
「スレにそのことを書き込む電車男。案の定、非難轟々」
「お前、バカだろ? とか」
「ちょwwwwwwおまwwwwwテラワロスwwwwww とか」
電車男が自分の欲望に素直すぎる件について とか」
「……どうでもいいけど、デ・ニーロがしこしこキーボード叩いている姿って哀愁漂っていて、すげー切ない……」
「まさにマンハッタンの哀愁」
「意味が違うだろ」