フルメタル・パニック!The Second Raid
WOWOWに加入していないので、キンゲと同じくレンタルかDVDの購入待ちのつもりだったんですが、昨日昼間、知り合いからメールがあって、「フルメタマジやばいよ。今から家に見に来い。すげえキ○ガイが現れた。多分、お前は大喜びする」って言われたので、見る。
結果、大正解。これはすごい。ステキな狂人が現れた。
いや、賀東センセには元々こういうキャラを書く素養が強くあって(例えばそれは、このシリーズの原作である「終わるDBDでのガウルンの言葉にも強く見受けられるような)、でも、今までドラマガの対象年齢を考慮して、これまであんまりそういうのを表立って出してこなかった。
だけど、ある時から「デビル17」っていう規格外作品の著者である豪屋センセに強くインスピレーションを受けたらしく(彼の作風自体は露骨に嫌ってるみたいだけどね)、なんかもう色んな制限から離れたくて仕方なかったんだろう。
そんななかで昨年、京都アニメーション製作による「フルメタルパニック? ふもっふ」っていう「幸福なマリアージュ」(我ながら、場違いなレトリックだが)に遭遇して、「書きたいことを自由に書く」という欲求不満はもう限界となっていた。
おりしも同じ時期、業界全体として「ライトノベル」なるバルプが一定の文壇的地位を獲得する運動が行なわれており、その先鞭として人気作品の新しいメディアミックスの模索が為されていた。
それがおそらく「ドラマガ以外ならいいんだろ!」っていう賀東センセの欲求と合致したのではないだろうか。つまり、年齢制限を(建前上)前もって設けたアニメーションなら、様々な束縛を外すことができる。そうすることでさらなるクオリティを保証することができる。と作者側は判断し、出版社側も新しいメディアミックスの方向性を探ることができるとなった。
このシーズンが最終的にどのような評価を受けるのかまだ不明だが、おそらくこのままいけば、新しいメディアミックスの可能性を見出すと思われる。すなわち、「原作がまさしく原作として機能するアニメ」が誕生するわけである。それはまさしくライトノベルの夜明けであり、アニメーションとの幸福なマリアージュでさえあるのだろう。
- 昂奮冷めやらぬ状態で慌てて書いたので、とっ散らかっているナァ
- 多分、そのうち改訂します