ダメ映画地獄街道まっしぐら。

 今現在、実家に帰省してまして地元の知り合い二人と昨日、飲みに行ったんですよ。
 そしたら、映画の話で盛り上がりまして、昨年、一昨年はかなりおもしろい映画がそろってたよねー、なんてヌルめのジャブの応酬してたんですよね。
 で、三人ともにアレなところにアルコールが入ってたのかなんだか知らないんですけど、「でもさ、ダメ映画もおんなじぐらい多くなかった?」みたいな話になっちゃったんですよね。
 ほんとはね。ダメ映画なんて、ネタでも観たくないんですよ。つまんない映画のどこが悪いか突っ込み入れるのって、まあ、嫌いじゃないんけど、心底くたびれるから。
 それだったら、キル・ビルvol.2の老師について、リプレイで何度も何度も観ながら、笑って話するほうが、いいじゃない? そっちのほうが実り多い生き方が出来そうじゃない?


 でも、まあ、さっきも言ったように、悪いほうにアルコールが入ってたらしくて、とりあえず2003年度〓2004年度までのダメ地獄ロードが開催されたのですよ。

 以下。作品名とその時々の状態について羅列する。

  1. デビルマンしょっぱなからリバーにズドンと来る。軽い眩暈と吐き気を覚える)
  2. キャシャーン(頭がぐわんぐわんし始める。だんだんと口数が減り始める)
  3. キューティハニー(耳が痛い。頭痛を通り越して、俺っちを含めた全員がぐったりする)

一時休憩。タバコでもうもうとなった部屋に換気を施し、アルコールをさらに増やす。

第二部スタート(この時、午前一時)。アニメ路線からうってかわって、コンセプチュアルアート路線に。

  1. ブラウン・バニー(ギャロのケツを観て、心が萎える。ぐったり感増大)
  2. 茶の味(恐ろしく観難い映画で、頭痛が再発)
  3. 女は皆生きている(この頃から順調に死にたくなる)

さらに休憩。とりあえずアルコール摂取を中止し、ミネラルウォーターが配られる。大方の予想通り、段々と精神的トライアスロンの体を為し始める。

第三部スタート(すでに外では蝉が鳴き始めている)。

  1. DEEP LOVE アユの物語(一時的にとはいえ、正常な判断が戻っているためか、極めて不愉快になる)
  2. クリムゾン・リバー2(もはや突っ込む気にもならないまま、なし崩し的に次へ向かう)
  3. 魔界転生(この辺りから再度、死にたくなってくる)
  4. 踊る大捜査線2(内容がどうこう以前にひたすらに脱力して、真っ白に燃え尽きた)

終了する。走り終えた僕達の胸に残ったのは、感動……


などではなく、もちろん、後悔だけでした。

仕方が無いので、「ブルークラッシュ(平たく言えば、海の家版ビバヒル)」と「チャーリーズ・エンジェル(平たく言えば、ブロンドバカ女版三匹が斬る)」を借りて見る。
一瞬で癒される俺達。とりあえず、明日、海に行こうということで話が落ち着く。
ちなみに、前述したどの映画の感想なんて誰も語らなかったとさ。