と言っていいのか? これ まあいいや。「スクールオークション」

  • 感想

アルバトロスコアと聞いてピンときた人は割と普通にダメ人間なので、どうにかまともな映画を見るほうがいいと思います。
多分、普通の人の99%ぐらいがアルバトロスコアなにそれ? と疑問符を思い浮かべると思うので、身も蓋もない表現すると、アメリカのVシネの一レーベルです。この時点で、映画と呼ぶにもビミョーなオーラが漂いはじめたことを察してください。


 とりあえずスクールオークションという題目からして、嘘をついてます。
 序盤、妖しげなオークションが開催しており、それと同時進行でどこぞの学校の教室(明らかにセット)では、オークションで売られる女生徒の選定が始まっています。
 とりあえず生徒を脱がすのですが、その前に服装が貸衣装なのか、人によってダボダボで、そっちのほうが気になります。ちゃんと寸合わせしようよ・・・・
 つーか、俳優全体の演技が下手すぎます。なんていうか、デビルマン級。英語だけど、明らかに棒読み感が伝わってきますし、セットのチープさと俳優の演技力のなさがあわさって、まるで中学生日記状態。
 ちなみに、カットバックの時に画面がブレたりと編集もかなり妖しいです……

 で、まあ、色々あって、女生徒たちは、よく分からないまま、オークションにかけられて、水工場に売られてしまいます。学校の登場時間はわずか数分でした。

 ここでよーやく世界設定が理解できたんですが、なんかこの世界では水がすごく貴重品らしいのです。要するに「世紀末」状態。マッドマックスとかエスケープフロムとかのような世界観らしいのですが……
 ……その割に湯水のごとく使いまくってる描写ばかりだし、水不足で切迫した状況というのがまるっきしないので、全然その設定は無意味だと思われるのですが、とにかく主人公達は水工場で重労働を課されます。ちなみに、その重労働というのが、「ペットボトルに水を注ぐ」
 実際のところ、「ペットボトルに水を注ぐ」作業がどれほど重労働なのか、今ひとつよく分かりませんし、世紀末状態になっておいて、なぜペットボトル?
 もしかしてアメ公の間には「水を飲むときは、瓶や樽に入った水は飲めねえ! やっぱペットボトルに限るぜ!」というコモンセンスでも存在しているのでしょうか?


 ただし、女達が井戸から水をくみ上げるシーンで太腿とケツを下からなめつけるように撮り始めた瞬間、なぜだか突如として笑いがこみあげてきました。
 その時、この映画に関してはなにもツッコまないのが正しい見方なんだと気付きました。
 ストーリィは演技以上にひどいですが、あらためてどうこう言いません。考えていけないのです、感じるのです。これはそんな映画でした。
 つーか、スタイル抜群なのが、主人公サイドではなく、フェロモンむんむんなのも、敵役の年増の女ボスとその部下達というのは、なにか間違っていると思いました。
 



 多分、北斗の拳をダメなほうにダメなほうに実写化するとこんな感じになると思います。