デビル17 みなごろしの学園(著:豪屋大介)
- 感想
- の前にこれを読むことになったあらまし
こればっかりは読みたくねーなー。読みたくねーなーと思ってたんですよ。
なんでかってーと、絶対に俺にとっての壁本になること必至だから。
読者ってのは、自分で自分の読むべき本を選ぶ権利が与えられてるわけでして、なんでわざわざ作者の自己批判に付き合わなきゃならねーんだよって。ずーっと思ってたんです。
でも、まあ、ちょっとね。色々、世の中にはどうしようもないことがありまして、まあ、たまには「本気で怒り狂ってみるのもいいかな?」とかそんな気分になっちゃったので、本屋で購入して読みましたとも。
ええ。すげームカつきましたね。「A君の戦争(1〓4)」読んだ後の怒り度当社比二十万倍ぐらいでしょうか。これを読んでから、3日間ぐらいは多分、殺意の波動に目覚めたリュウ状態だと思います。
やっぱり読むんじゃなかった……
- 感想
この小説は前述したように、積極的な自己批判で成立しています。
ヘボい俺。社会的動物としての落伍者である俺が、実は世界で最高の存在なんだよー。女の子にモテモテなんだよー。でも、色々ひどいめに逢うんだよー。
なんて可哀想なぼくなのっ! よよよ・・・
というものをひっくり返すのがテーマ。
エンタメ謳ってますが、そんなの作者の嘘っぱちです。明らかにこの作品はエンタメじゃなくて、エンタメの皮をかぶって、ライトノベルを批判するライトノベル。ある意味で、フィクションの皮をかぶったエッセイとでもいうんでしょうかね。
アニメや漫画やライトノベルといったサブカルチャーを愛している自分を否定するのが主題。
俺は死ぬほどダメです。こういうのが。随所に「アニメじゃないんだから」とか「どこぞの三流SFライトノベルじゃあるまいし」とかそういうエクスキューズを作中に設けたりするのとか、もうほんとキツイ。見てられない。
多分、作者はなにもかも分かってやってるだろうから別にいーんですけどね。
フィクションをリアルだとかリアルをフィクションだとか、そういうそもそも別個のものをやたらと置き換えをしたがる作家の神経がよく分からない。つーか、それならそれでやりようがもっとあるはずなのに(これならまだA君の四巻のメタオチの方がマシだった)、とにかくやり方がブサイクすぎる。
いちいち明示しなくてもこっちゃー分かってんだよ! ボケェ! それとも何か? お前は世界で一等頭のいいんか? ん? ん? そうなんか?
とりあえず、この作品に関しては、マトモな意見を述べられそうにないのでこれにておしまい。