エマ 六巻(著:森薫)

あいかわらず作者のメイドへの偏愛が変態的で素晴らしいです。
エマがひどい目に逢っているコマなどは嬉々として書いていたと思います。
後、意外と悪役の子爵様なんかもノリノリで書いているんじゃないでしょうか? あとがきにあるようにゴッド・ファーザーも好きらしいですし。
段々とこの作者の向かうべき方向性が見えてきました。
多分、この漫画の今後は愛と憎悪と金が渦巻くシカゴでストリップダンサーをやっているエマが夫ウィリアムを殺した罪で監獄に入れられてしまい、最後はショービズ界で天下を取るんだと思います。
嘘です。
でもまあ、この人は古き良きアメリカも好きみたいなので、エマが終わったら次はアメリカ物じゃないかなと勝手に思ってます。
嬉々として仕事を称して、当時に関する資料漁ってる様が思い浮かびます。
恐ろしいですね。
この人ほど趣味と実益が同時進行している作者を僕は知らないです。