「群青の空を越えて」をプレイ中。

 ネットに潜む闇から「やれ、これはいいぞ」と言われて、購入。今年はすでに最果てのイマFate/stay nightと二本も買ってるので、それほど乗り気じゃなかったんですが……


 すごく……おもしろいです……


 想像していた以上にエキサイティングな現代戦してます。この時点でメイン三人攻略終わってるんですが、恐ろしく人間関係と戦況が緻密にからんでます。悪い意味でそれは、あたかもバタフライ効果のように、主人公が特定のヒロインを選んだことで、戦況すら変わるという、お前はどんだけカオス理論の体現者やねん! と突っ込みたくなるような変化っぷりを見せるのですが、その経緯のほとんどをわざと書かずに、特定の場面でその断片的な情報を与えるだけで、かなりキレイにごまかしていたのが上手いなあと思いました。そらまあ、選んだヒロインをなんとか殺さないためには、やむをえない部分もあるわなぁ……主人公は政治的な価値はあってもあくまで無力なんだし、と思うぐらいに納得してます。内戦状態にどうしてなったかは、まだ今ひとつはっきりと分かってないんですが(先に付録冊子読んだほうがよかったのかしら?)、とりあえず教官がありえないぐらいエロいので、すばらしいです。ていうか、なにより全ヒロインがバカじゃないことにライターの良心を感じます。どんな言動にしても、「このキャラなら、絶対にこうする!」というその判断がどんなものであっても、ちゃんと感情的にも論理的にも腑に落ちます。これはきっと製作者が特定シチュエーションに対する各キャラの反応をちゃんと思考実験してるからだろーなと思いました。あたかも戦術シミュレーションしてるみたいに。まあ、戦略目的が「ある女といちゃいちゃする!」ということに絞って、後は彼我キャラクタの詳細なプロファイルがあれば、ある程度の方策ができあがるというわけでしょうか。恋愛はまさに戦争なのだ! ということですね。

 
 それにしても、全キャラともエロい。いや、物語もまた非常におもしろいんですが、じっくりコトコト煮込んだスープのような熟成されたこのエロさは、際立っています。これはほんとに。マジでマジで。あ、でも、思ったより絵が少ないのは残念でした。もったいないナァ……