交響詩篇エウレカセブン27話を見る

  • OPは、最初、NARUTOかと思いました。青春シャウトは嫌いじゃないんですが、正直、この作品の絵と一緒に考慮すると途中のうつのみや作画とあわせて、ちぐはぐかもしれないと思いました。
  • EDは、乙女チックな雰囲気で好きです。ただ、曲調がユルユルで、OPとの落差が激しいので、嫌いな人は嫌いなんでしょうね。
  • 内容について

 まったく話が進行しなかったエウレカセブンもここにきてようやく本編が動き出したので、よかったです。彼の偉大なりし機動戦士ガンダムアムロ脱走あたりからエンジンかかってきたような印象があったので、放蕩息子の帰還というのはキャラの成長を描くにはやはり最適なんでしょうね。
 ホランドがボディペイントして、顔に模様を書くのは、「地獄の黙示録」のオマージュですね。あの作品もフレイザー金枝篇を取り扱った話でしたが、今回の内容もそれに準じてます。王権(アドロック・サーストンのもつサマー・オブ・ラブの力)の簒奪者の一人で、「金枝=ニルバーシュとエウレカ」を手にしていたホランドがもはや王たりえないと指摘するくだりは、地味でありながら、しっかりとテーマをとらえた話の振り方でしょう。(なお、この作品ではどうやら金枝は二振りあるようで、王権の簒奪者もまたホランドだけではなく、彼の兄、デューイでもある。二振り目の金枝はアネモネとタイプ・ジ・エンドがそうであると思われる。それはOP、EDにおいてアネモネの登場が期待されるところから推測できる、もっともどちらかが偽者であるか、どちらとも不完全であるのは定かではない)
 なお、レントンこそが健全な若き王であり、自然世界(トラパー)の復活、コーラリアンとの共存を為しうるモノである、というのがこれからのおおまかな流れとなると思われます。しかし、フレイザーに忠実に従うならば、カーツ大佐を殺したウィラードのようにレントンもまた、王殺しをやってのけなければならないわけで、そのへんに大きなドラマがありそうなので、楽しみです。