これといったワケでもなく

 マクロスゼロ雪風のOVAを見ました。
 ゼロの方はこれといって観る気もなかったのですが、fate/hollow ataraxiaの寸劇の中にまんまデザインおんなじなポスターが書かれていて、その訴求効果にやられてしまったという感じ。雪風はその随伴かしらん。多分、なんだか非常識的な空戦が見たくなったのですね。きっと。
 観た後、何にも残らないというか、マクロスの方は河森氏のすっとぼけた「とりあえず三角関係」「微妙な人間描写」「2以降、明らかにやる気のない該当飛行機の維持機構」という摩訶不思議ゾーンだけが脳裏に刻み込まれます。基本的にとにかく飛行機がびゅんびゅん飛び回るのが繰り返しリファインされるだけの作品。ヴァルキリー・愛。これが違った意味での萌えなんでしょうね。
 雪風のOVAはどこまでもホモ臭いです。中尉と少佐はあのヴィジュアルイメージを見る限り、絶対に801次元人です。深井中尉のごっそりといろんなものが欠けた「俺には何にもない」感が否が応にもめくるめく銀の門の鍵に思えてしかたがありません。


 そんな日常。すでに三十時間寝てません。


 ああ、そういえば、戯言シリーズの最後を見ました。ネコソギラジカル
 びっくりするぐらいまっとうなライトノベルで、もしかして作者が発狂したのだろうか? と思わず勘繰ってしまうほどでした。
 二巻で予想していた流れとは大きく隔たったオチに、間の巻で果たして何があったのだろう? とちょっと気になって、知り合いにもっぺん借りようか悩み中です。
 ちなみに、僕が二巻で想定していたのは、これまでに流行った作品を全てパラフレーズして記号キャラを思う様いじくりまわして並列化した後、全てをバラバラに解体して、最後の最後で、作者=主人公の『僕』が「こんなの全部ウソさ!」って叫んで、終わるんだと思ってたんです。
 でも、あの最後を見る限りでは、「僕たちは今はガキだけど、いつかは大人にならなくちゃいけない。大人になるってことは、大事なものを見つけて、それを大事にしていくことなんだ」っていうものすごくジュブナイルとしてまっとうすぎるテーマに落ち着いていて、ほんとにどうしてなんだろう。ヒネクレが一周回って直っちゃったんだろうか。
 などとやっぱりどうにも勘繰ってしまいます。