フロントミッションやってる途中に

 なんだか無性にこれまで見たロボットアニメを自分なりに総括したくなるという欲求にかられる。
 しかしながら、フロントミッションがおもしろすぎてはやいところ続きをやりたいので、あんまり時間をかけたくない。


 というわけで、テケトーに羅列。賢明なる諸兄は行間を読みなせぇ。

  • 機動戦士ガンダム
    • つまるところ自分の戻っていく場所ってなによ? の話。
    • この作品ではホワイトベース=家族というわりかし地に足ついた場所に戻る。
    • 以降、主人公=多感な少年=アダルトチルドレン含むオタクたちが戻るべき場所を、現実という抽象的な概念に向かうZタイプと、地球というやたらでっかい話に向かう逆シャアタイプ、小難しいリクツをぶっ飛ばして頭すっからかんにして見るZZタイプに分かれる。
  • Zガンダム
    • 空手をやってるお坊ちゃんがなんやかんやあって、世間の厳しさをたっぷり叩き込まれて、「太陽が黄色かったから」とか「恥の多い生涯を送って来ました」と言わんばかりに壮絶なヒキコモリ=精神的自殺を遂げる話。製作者に、帰るべき場所=現実という心底、困った類の説教をされてしまう。
  • 逆襲のシャア
    • 色々あって大人になったボクたち=主人公は「そろそろいっちょ、世直しでもしたるかのぅ」と、マザコンかつはた迷惑な地球愛護主義者の人類撃滅計画に対峙。なぜか世界を背負って立って、爆死。ハレルヤ。歓喜の歌が聞こえますね。死んだ英雄だけがいい英雄なのさ。と、キケロもマリウスを指して言うとります(多分)
  • Zガンダム
    • ノーといえる日本人が、ノー天気なままにすき放題やってもノーサンキューと言われないそんな世界。良くも悪くもあざとさ全開。
    • ロボット+かわいらしいキャラの活劇という現在のジュブナイル系ロボモノの源流だろう。
  • イデオン
    • あれは誰だ誰だ誰だー。あれはデビルマ―違った、イデオーン!
    • とにかく規格外。多分、抽象的なテーマを取り扱ったロボットアニメが行き着く最後の境地。虚無への供物。
    • Zの変種かしら。むしろ、イデオンの変種がZなのか。まあ、主人公メインで抑えると、グッドオールドな劇画漫画の人間がロボットアニメみたいな世界に関わるとギャグにしかならない、という意味で、Gガンダムの源流ともいえるかも。
    • とにかく規格外。カテゴライズやりにくすぎ。
  • 戦隊モノ
    • なんでこれがロボットモノかというと販促手段がそうだから。
    • ナイスなタイミングでナイスなメカをナイスな活躍で登場させて、ばっちりお友達のハートをゲットだ!
    • 商業主義にまみれている、アウトラインが既出のそれとほぼ一緒、という悪意ある見方をすれば、ガンダムSEEDはここに組み込まれてしまうのだが、そのへんどーでござんしょ。
  • トランスフォーマー
    • 身近なモノがあらま変形、ステキなロボットに。
    • しかし、根幹の設定がファンタジーなので、結局、やってることはロボットが殴ったり蹴ったり撃ったり撃たれたり。ZZタイプか? 正直、イデオンタイプだと思うんだけど。
  • パトレイバー
    • 徹底した現実主義=分析マニーのマルキストがブサイクな生活ラブ! ファンタジーにファックするぜ! と意気込んだはいいものの、結局やっぱり色々オトナの事情という商業主義の強固な壁により夢破れて、幻想在り。ロボットが立って壊れて動かないという生活風景に組み込むと、ビームやなんやと物騒なものを取り出しては撃ったり、首都圏の危機だ。日本の危機だと話を膨らまさざるをえなくなり、幻想と現実が混交する妙ちくりんな停滞した世界=当たり前の戻るべき生活を構築す。ZZの変種?
  • 新世紀エヴァンゲリオン
    • Zの系譜。
    • あの頃に戻りたい少年ハートなオトナが、ママンのところに帰りたいとダダこねて全てをFる話。現実に戻ろーぜーって日本オタク四天王のお前に言われたくないです。と、いったい何人が突っ込みを入れたことであろーか。
  • ラーゼフォン
    • あれは誰だ誰だ誰だー。あれはエヴァ―、違った…デビ、違った…イデ違った……ラーゼフォーン!
    • 良くも悪くも規格外、というか、この作品ほど「で? 結局、何が言いたいんだ、おまえらは」と頭を抱えさせられる作品はない。
    • この作品の失敗によって、エヴァ・フォロワーは撃滅したと思われたのだが、全くこりてないらしい同製作陣が再び挑んだのがエウレカセブン
  • Gガンダム
    • ガンダムファイターってのはな、無茶やってナンボの商売なんだよ!
    • リアルロボットという呪縛からガンダムを解き放った反動主義的な作品。劇画の国の住人がアニメーションに住むとギャグにしかならないという好例。
  • キングゲイナー
    • ゴゴゴゴゴ! ドギャーーーン! メメタァ
    • オーバースキルを使えるから、これをワシはオーバーマンと名づけておる。
    • ホグワーツからの入学届けが届かずにヒキコモリのゲーマーになったハリーが、今度は凄腕のゲーマーだったから、うまいことロボットにのって周りから認められ、社会的更生を成し遂げるってふざけんな、ボケ!!
  • ガンダムSEED 略して種 
    • 良くも悪くもキャラ重視。キラきゅんとラクスさまが世界の中心で愛をさけぶと、あらまびっくり世界の全てが思いのまま。
    • これを歪んだ現実感の表れととるか、むしろ、健全な願望の充足手段と見るかはまさしく視聴者のバックボーンが問われるんじゃないだろーか。よーするに、作品の外で論争を巻き起こす類。外野から見れば、はなはだしく不毛だというのは内緒である。
  • エウレカセブン
  • 極個人的な意見を言わせてもらえれば、ラーゼフォンの反省を活かしすぎた作品。何もムリヤリ、ベタベタすぎるオチに持っていかなくても……
  • 愛が憎しみに転じることはあっても、憎しみが愛に転じることは決してないという真理を教えてくれるだろう作品。