[小説][アニメ]風邪引いてようやく休みをもらえたので、最近、読んだのとか短評す。

  • アラビアの夜の種族
    • どう見てもWIZで偽書です。本当に途中までだまされてました。
    • 徹底した偽書作りすぎて、さすがの作者も良心が咎めたのか、途中で露骨に偽書であることを強調してくれて助かりました。夜の種族→作中人物(作者含む)→読者のベクトルで分かりやすく強調してたりとか。阿房宮がWIZのダンジョンだったりとか、作者から読者への呼びかけとか。なんにせよ、おもしろかったです。
  • 神州纐纈城
    • 半年ぐらいかかってなじみの古本屋に取り寄せてもらう。で、読み終えたのが二時間ぐらい。なんだ、これ……
    • 定価が上下巻で500円そこそこなのに、結構いいお値段だったことを考えると、古書市とか行くべきだったと後悔。絶版モノはこれだから困る。
    • などと言っていると、近所の図書館に全集が揃っていることを知り、愕然とする。お、おれの努力ってなんだったんだ……
  • R.O.DOVAとTHE TVを再観。
    • やっぱりOVAはクオリティが尋常ではない。TV本編だと一話が白眉。後半になるほど作画がへたれていくのはご愛嬌。やっぱり連続放映アニメの絵としてのクオリティはどうしても1クールが限界ラインなんだろうなあ。地力としてはノエインが新しい地平を見せてくれそうな気がしますけど。
    • ちなみに、根本の設定はネットで調べるか、小説の一巻を読まないとちんぷんかんぷんで、メディアミックス的にはどーなん、これ。とか思うのは内緒。
    • オーディオコメンタリがおもしろすぎて困ります。
  • 禁色
    • モテない男の怨念が爆発した話。
    • 「体は老醜、頭脳は怜悧」を地で行く変態老作家が「プリキュアの美しき精神が邪悪な心を打ち倒ーす!」と血の涙を流しながら、絶叫する話。せかちゅー。
    • でも、そのために選んだ写し世の尖兵が実は「オレはノンケでも食っちまう男なんだぜ」という無類の節操なしというからには展開されるのは当然、修羅場。とりあえず欝ゲー好きは読むといいと思います。「あ、なるほど。人生ってこんなに簡単に狂うんだ」という無常感が素晴らしいので。
    • 知り合いがバレンタインデーにこれを持ち出してきて、森永のビルの前で「とりあえず三島由紀夫に謝れ。人間の性、悪なり!」と酔っ払った勢いで本田透級のパフォーマンスを決行しようとしたのを慌てて止めたせいで風邪を引きました。そういうのは周りに迷惑がかからないところでやってくだちい。
  • ヘルシングOVA
    • メガネキャラ多すぎ。
    • 後、メガネが光りすぎ。
    • そんなところまで、原作に忠実すぎます。「メガネ>>>超えられない壁>>それ以外」という確固としたヒエラルキーが存在するとはいえ。最初のウォルターのモノグラス→インテグラのメガネキランッ☆コンボで咳をゴホゴホ言わしながら爆笑しました。
    • ちゃんと生臭そうでよかったです。画面からくっさい息が臭ってきそうなのは。あんまキレイキレイしてるよりは泥臭いのがヘルシングらしさだよなあ、とか思ったりするので。