短評とか

「よしながふみはホモが大好き」という身も蓋もない表現を知り合いから聞かされた上で読んだんですが、これは確かにヤオイとは別のものですね。
　ストーリーは素晴らしいです。少女漫画に使われるトラウマ話というのは、しばしば紋切り型になってしまって大抵はつまんないんですが、この作品の場合、独特の温かみとかおかしさがあって素直に面白いと思いました。
　男の色気がヤバイです。なんというか骨のある色気というのか、マッチョな色気というのか、ちょっと表現が思いつかないんですが、なんとなく三島由紀夫みたいだなと感じました。
　

　これは火の鳥の中で一番好きで、どうしてかっていうとスケールが等身大的に壮大というか、時空を超えた愛っていうのは多分、今となっては陳腐でナンセンスなんだけど、その分読んでてスムーズに入ってくるなーと。