FF12をちょいちょい進めてたり。


 ちょっとお仕事上の都合で、発売日の二日前には入手してました。んで、そっからは毎日の睡眠時間を削りながら、プレイ。
 中盤ぐらいまで行ってると思います。プレイ時間17時間ぐらい。モルボルとか出てきたし。レベル27だし。多分、中ごろのはず。

 プレイ感触はとにかく楽しいです。インタフェイスの無敵っぷりがすごいですね。隙がない。グラフィックはここまでシビアに動かせるようになるんだなあ、と感動しました。
 ストーリーは、イヴァリース世界の一部ということで、歴史モノの一部らしい。バックボーンに関してはあんまり知らないんですよね。FFTにしてもベイグランドにしても途中でやめちゃったので。まあ、問題なさそうな配置ではありましたけど。


 まー、歴史モノということで恐らく、物語としてのオチがなさそう。国と国が喧嘩しました。痛みわけです。それぞれ頑張っていきましょーみたいな感じかしら。オトナっちゃオトナの対応ですね。ごく一部の狂った戦争好き的には「殲滅戦を! 一心不乱の殲滅線を期待する!」らしいです。これはOPムービーを隣で見てた友達のコメントですが。あんまり戦争って雰囲気でもないんですけど。事後処理の話で事前予防の話だし。この辺りはRPGでやれることやれないことなので、全然オッケーじゃないかしら。
 基本的に、RPGってのは、どれだけすごい英雄でも戦況それ自体を帰られないという今時アクションゲームでも守らないような常識の縛りをけっこう忠実に守っていて(まあ、演出上の問題とか、後はイレギュラーとして異常にでかいモンスターとかが敵サイドに導入されることはありますけど、FF10におけるシンみたく)、だから直接、指揮官を殺しに行ったりする話が多いので、まあ、それでいて戦争がらみだと当然、ひたすら逃げるか根回しするかの話になるのかなあと感心しながら見てました。
 ラスボスがすごい角度から飛んできた意外性のある人物でない限り、FF10みたいな盛り上がりがないっぽい雰囲気。


 とりあえず舞台背景がおもしろいです。イスラーム風味でエキゾチックな美術意匠にニヤニヤしてます。
 イヴァリース世界は天文学によって世界が構築されている世界(具体的に言うと、神授の象徴がなんの加工もされていない、寓意に満ちた石だったりとか)らしいので象形図とかが色んなところで見られて、楽しいです。シンメトリックなんだけど、エキゾチックな美術設計。
 バルフレアの必殺技のエフェクトなんかが特に顕著で、それでいて全体的に演出があんまりうるさすぎないので、好きだったり。反面、地味かしら。まー、おもろいです。戦闘もスピード感があるし。


 後、キャラデザがいいですね。皆、クセのある感じで。これまでの新しいFFシリーズ、野村デザインのFFキャラはキングダムハーツにしてもFF8にしても、全体の印象がうるさい割にはディテールが大味のような気がして、つまり、良くも悪くも流行をなぞってるだけのように見えて、あんまり好きじゃなかったんですが、今回のはちゃんとゲームの世界観をかもしだしていて、かなり好みです。キャラの顔も口パクなだけじゃなくて、演技をするようになったし、技術の進歩って素晴らしいなあ。
 さんざん色んなところで指摘されてるでしょうけども、ヴァンの声優は、ちょっと力不足かしら、と思います。ただ、彼の役柄であるだろう物語上のトリックスター(決して主人公ではない)を考えると、この声の軽さはかえって印象深い。
 他のキャラはいいですね。皆、腹が座ってるというか、ただしアーシェがおっとこまえすぎて、ビビります。声も流行の美少女ボイスじゃなくてちょっと年上のおすましさんって感じに硬いし、演技も今のところ怒ってばっかだし。旧陸軍の将校みたい。突撃バカ。下士官(=パーティの面々)かわいそう。
 パンネロが意外と好みです。適度に控えめで家庭的なヒロインキャラって感じ。声質がシンプルだし、キャラ的にもあんまり役割がなくて影が薄いんですが、そんな扱いのキャラはつい判官びいきして大事に使ってしまいます。
 主要人物の男キャラがおっさん指数が高くて笑いました。統計とって確認したわけじゃないんですが、多分、これまでのシリーズでもトップじゃないかしら。じじいとおっさんが画面を踊って、物語を転がす物語。「それぞれの作品単独の世界としてのFF」じゃなくて、「イヴァリース・ストーリーズという別作品とのリンクした舞台、歴史の一部としてのFF」なので、このへんは好みがかなり分かれそう。
 対象年齢層がかなり高めな印象を受けました。十代前半から半ばぐらいまでのライトユーザーだと色々厳しそうな気がします。
 まあ、そんな感じでファイナルファンタジーちゅーシリーズの異端児なのかなあ。明らかに従来のFFファンがブチキレてそう。他の人の感想とか知らないんですけど、どうなんだろうかなあ