ウィザードリィ外伝〜五つの試練〜

 恐らく買います。wizやるのも久しぶりだなー。前作の「戦闘の監獄」は相当悩んだ挙句、買わなかったんですが、今回は九割方、買うでしょう。
 というのも、今回はシナリオ作製ツールがあるから。
 自分で迷宮を作れるし、そこまでの設定も作れるっぽい。超楽しそう。一生遊べるじゃん。

 
 ※以下、まったく個人的な妄想の限りなので、興味ない人はブラウザを閉じるがいいです。


 暇を見て、考えてるシナリオその一。
 怨念邪念の限りを尽くした世界観とシナリオ。
 タイトルは「森の神殿」。
 以下はストーリー案。


 偉大なる魔道師の息子である主人公は、魔に魅入られるべきものとしての自覚のなさ、なにより魔法使いとしての能力の皆無さゆえに、幼き頃、父によって邪神の神殿が収まる深い森を放逐されてしまう。


 また同時期。
 この魔の森を切り開き、新しい開拓地へ変えようと目論む領主がいる。彼は大陸一の王国、その王弟である。十年以上もの歳月をかけて、少しずつ森を削っては、領民に与えて少しでも領地を豊かにしようとする名君と称された彼であるが、この森のどこかから沸いて出てくる魔族の侵略が度々あるため、軍事力を強化している。
 ところが、王弟はこの魔の潜む森を利用することで公然と軍事力を高めて、いつか国家転覆を図ろうとしており、さらにはそれのみに飽き足らず、いまだ跡継ぎのいない現国王を秘密裏に殺害し、何人も揺るがすことができない皇帝へと至るために邪法を求めて、偉大なる魔道師を探していたのだった。


 そして、ついに森の奥に一つの神殿を発見する。邪宗の意匠を施した神殿の深奥から這い出ては森中に築かれつつある街を襲う魔族たち。それを、高めた軍事力で凌ぎつつ、急ぎ神殿の奥に横たわる迷宮の探索が推し進められることになる。しかし、増強した正規軍といえども、新しく構築されつつある街の治安維持にはやはり差支えが出始める。また、侵攻から守るべき城壁を築く雇われ工夫なども逃げ出しはじめ、領民からも不安の声が囁かれるようになる。
 一つの危機的情況が醸成されつつあった。


 そこで王弟は大胆にも、一つの呼びかけを王国中に行った。正確には、王国中の浪人たちに向かって。
 すなわち、迷宮の探索を。
 このことに際して彼は、魔族討伐と迷宮のどこかに潜むと看做された偉大なる魔道師の利用をちらつかせることで国許の能使や大臣を不敵にも言いくるめて、突き動かし、すでに王に許しを得ていたのだ。
「魔道師を探せ」「魔族は殺せ」という猛々しい言葉の許に、報奨金や身分の保証という旨味ある餌につられ、旅人や傭兵、果ては高名な武芸者、他国の騎士さえも立ち現れては、ギルドや武器屋、酒場へと入っていく。
 牧歌的な領民ではない、道々の輩がたむろする街並みには独特のきな臭さが生じ、乾いた風景がここに現出する。
 そして、この風景の中に、一人の青年が紛れ込むのはさして遠い日の出来事ではない。

 
 現れた男、彼こそは神殿の深奥にて、魔との契約を履行する魔道師、その息子であった。何一つ持たずに森の外に放り出され、さんざんな目に逢いながら放浪する破目に陥った彼は、わが身の元凶となった父への復讐を胸に抱いて、実に十数年ぶりにこの森に帰還し、この街を訪問したのだ。
 魔道師としての才はなく、魔に魅入られるべき素養もなし。
 かつて、そのように断じられた少年は、それゆえに努力の血道を築き上げて、剣士の道を選び、卓越した技能と頑強な精神を携えて、ここにやってきた。
 さっそく、ギルドに登録を済ませ、迷宮への帰還、探索を開始する彼。
 しかして、馴染み深い光景は入り口までであった。内部はあまりにも様変わりしていた。階層構造は複雑怪奇を極めている……。
 かつて森にひっそりと佇んだ禍き神殿、憎むべき、それでも懐かしむべき故郷は、すでに青年の記憶からかけ離れていた。
 父はここまでして、俺を嫌うのか。
 あるいはそうではなく、森林開発からいずれ発生しただろう神殿への侵入を恐れての改築だったのかもしれないが、青年はこの様を自らへのあてつけと断じることで、いよいよ気を引き締め、この迷宮に挑むのであった……。

 
 王弟の邪な野望と、王国に漂いはじめる不穏な気配、そして魔道師たる父の魔との契約の秘密、かつて馴染み深かった「人間臭い」モンスターたちとの迷宮内での再会を交え、様々な思惑が交錯しながら、物語は進む。



 うーん、我ながら楽しそうじゃないか。