風邪引きまんた。


 昨日、大雨が降ったんですよ。大雨。しかも、暴風が吹いたりしちゃって。
 おかげで傘をミッシングですよ。「メキョメキョバキッ」とかゴイスーな音をたてて。
 思わず戦慄しました。
 お前は板垣漫画のかませ犬かーーー! って言いたくなるような折れ方だったんだもん。ダイヤモンドがへしまがってやがるぜーー! みたいな気分で。
 おかげでズブ濡れですよ。スーツが水滴のオラオララッシュでえらいことになって、トボトボ歩いて帰りながら、
「アーー! ここですんげー美少女の女子高生(黒髪でロングストレートの)が『はい、これ使ってください』とか差し出してくれたらなーーーー!」とか絶望まっしぐらの発想ですよ。
 雨の日に傘も差さずに、妄想する人間がいてもいい。日本とはそういう国だ。(二秒後、テポドンが頭上に落ちてきて爆死)


 で、まー、トボトボトボトボ帰りながら、途中でね。工事現場に遭遇ですよ。水道だか電話回線だかなんだか知らないけど。
 まー、避けて通るわけじゃないですか。警備員の人が傘も持たずにズブ濡れになってるオレを「あーあ」みたいな顔で見てるし。
 もー、ほんと恥ずかしい。分かってるよ。分かってんだよ! だから、ジロジロ見んなって!
 とか、思いながら、自然と大股歩きになるわけだ。


 でね、なんか工事現場周りには、たまにあるじゃないですか。足場のための鉄板が。あれ、雨の日なんか、めちゃくちゃ滑るんですよね。
 気付いた時には遅かった。なんか足場がズルルーーって来たと思ったら、後頭部にガツンです。
 ずるべたーんとか漫画でバナナ踏んだみたいなこけかたで、その瞬間、なんでかオレの脳裏には「脳天直撃セガサターーン!」ってフレーズが思い浮かんだ。

 で、オレのた打ち回るわけです。「ンノォオオオ!」とか毛唐ばりの声で、苦悶の雄たけび。さすがに見かねて、警備員のおっちゃんが「おい、大丈夫か兄ちゃん」って声をかけてくれる。でも、オレそれどころじゃなくて、「なんだ、これは」と。「世界では今日食べる食い物にも困っている人がいるのにも関わらず、オレは何をやってるんだ」と。
「鉄板が憎い。それを仕掛けた工事が憎い。工事を求めた住民が、自治体が、日本という国が、もはや文明社会すら憎い」。
 などと考えつつ、鉄板を背中に預けて、グダグダの有様ですよ。


 で、起き上がって、まあ、警備員さんに頭を下げて、そのまま、家までダッシュですよ。
「地獄じゃ、地獄じゃ、この世は無間地獄じゃ〜〜!」
 とか
「地獄に向かって全速前進じゃーー!」
 とかなぜか石川賢みたいなことを考えながら。


 で、風邪を引きました。
 ヴァルキリープロファイル2は途中で売りました。今は、ゼノサーガ3をやってます。