近場のレンタルショップに


 古い作品を中心に大量に入荷。友人も来ていて、いい機会だったので、見ようと思って色々借りることに。以下、感想。

 ※ネタバレ箇所は反転してます

  • 三十九夜
    • ヒッチコックの作品。最初から最後まで引き締まった作品で二度ほどリメイクされているのも納得。
    • 主人公がやたらモテるのがおもしろい。だから、敵は常に男で、女が仲間になる。この辺り、ヒッチコック一流のギャグなんだろうか。いかにも昔らしいあやしー見世物小屋やイギリス人らしい軽妙なユーモアが楽しかった。
    • 初っ端から良い作品を引いたなー。次は「アラビアのロレンス」と「西部戦線異状なし」辺りを。
  • アレックス
    • モニカ・ベルッチ主演のアレ。アレとしかいいようがない作品。ドラッグムービーの類。
    • カメラワークの気持ち悪さや、思わせぶりなんだけど意味のないカット冒頭の回りながらシーンに入っていくくだりとか、つまり、「自由連想」の空間が時々、入ってテンポが鈍かったり。
    • 体当たり演技というにはあまり陰惨なレイプシーンが流れた後、明らかになっていく幸福の姿。最後の最後で『時は全てを破壊する』という単語が再び現れた瞬間、ものすごい無常感に襲われる。ラストシークエンスでレイプによって立ち現れた妊婦として女としての二重の悲劇が立ち上がってきて「未来は決まっている」「時間は流れずにはいられない」というくだりがズシっと重みを与えてくれる。
    • 人に薦めるのははばかられそうだけど、フランス映画にはよくあるアレとしか言いようがないヘンチクリンな空気とかを楽しみたい人は楽しいんじゃないでしょうか。