萌え実験、あるいは戴冠せるフェティスト
小説が書きたくなったので、第二回萌理賞(http://q.hatena.ne.jp/1154079537)に乗ずるかたちで書きましたよ。
400字制限なんて守れるわけないじゃないの! どうやればいいのよ! キーキー!
どうやったって800字なんですよ! 下手すりゃ20枚だ! ざけんな、オラーーー!(絵に描いたような逆ギレ)
とりあえず、この土日は休みなので、向こうさんの締め切りがくるまで頑張ってみようと思います。で、上手いこと手負いになれなかったおりこうさんを置いておきますね。
「或る個人における、完成された宇宙モデル」
オレにとって夏の風物詩といえば、軒に吊るしたガラス風鈴と、オネエの「あ゛ーーーーーーーーーーーー」だ。
オネエは今年で22になるにも関わらず、未だに小学生のときからのクセをやめられないでいる。
その姿を眺めるオレが、「姉ちゃん、アホっぽいよ」と指摘すると、「週に一度はやらないと落ち着かなくって」というのが常だ。オネエは時々、謎である。
オネエは休日で特に用事もなければ、日がな一日中、縁側の扇風機の前で、あぐらをかいている。その時のオネエの格好はぶかぶかのタンクトップに高校時代のスパッツを履いただけの薄着と決まっていて、扇風機の送り風でタンクトップがはためくたびにブラジャーがちらちら見えているのが、目の毒だ。
もっとも、オネエはそんなことにかなり無頓着な、ある意味で天真爛漫、という言葉がよく似合うひとだ。そういえば、オネエが中学生になった年の夏、家族で山の婆ちゃんの家に遊びにいったとき、買ったばかりの白いワンピースを身につけて、小川に足を浸していた姿をよく覚えている。
あのとき、オレは小学生にもなっていなかったが、スカートをたくしあげ、白い太ももを見せながら、水と戯れるボブカットの少女の姿は、今でもオレの中でそれなりの位置を占めている。
もっとも、その幻想も最近ではずいぶん崩れつつあるわけだけど。
例えば、朝、はれぼったい目で、テンションローのまま化粧っ気のないぐったりとした顔で食事を採っている姿を目撃したり、眉毛に刺さった細菌の存在をテレビで知るなり、除菌スプレーを探して家中をウロウロ徘徊する姿を見ていると、なんだか無性に物悲しくなる。
まあ、そんなときでも、最後は結局、「あ゛ーーーーーーーーーー」である。そこが一番落ち着く空間なのだろう。あるいは、オレにとってもそうなのだ。
頭の上では、風鈴がちりちりんと音を立てている。
(750字ぐらい)
なぜ書いたか?
ダラダラしてるおねえちゃんが、キレイなお姉さんよりも大好きだから。
フェチに勝る萌えもなし。
これを踏まえて、相手先のシステムに関する理解を深める。
1、ストーリー性と萌えは必ずしも親和性を持たない。
2、特に、主催者の想定にある萌えとは、恐らく記号的なフェチの表出にすぎない。
3、従って、ストーリーはここではさほど問題とはならない。ストーリーは萌えを強化するが、主催者はそれを望んでいない。400字はあまりにも短すぎる。否!
4、不屈の精神を持ったbloggerにあっては、己に与えられた過酷な運命こそかえってその若き闘魂を揺さぶる!
5、よって、目指すべきは一発ネタである。ある意味で、踏み絵的な「うわー、これは明らかにマリアさまじゃーーーん」というイラスト性を狙わなくてはいけない。
6、つまり、誰もが思いつくような情景では話にならない。
7、では、どう殺す? 萌えをいかにして殺すか?
8、ならば、仏に逢うては仏を殺し、修羅に逢うては修羅を殺さねばならないのはすでに必定。
9、やはり……伝奇か?
10、難しく考えることはないんだよ。諦めたらそこで(以下略
11、あ、安西せんせーーー!?
12、時代は安西先生か。だったら、女性版安西先生を。
13、が、ダメっっ・・・! どうやってもウケを狙ってしまうそのさもしさっっ・・・。
14、飽きた。
15、寝る。
※追記。投稿しまんた。カンペキ誤字ったので、顔面の血管が破裂して死なねーかなー、と思いました。