知り合いらとだらだらとヲタ界隈について駄弁らない。


A「ショックな出来事があった」
B「なに?」
A「妹の彼氏がやおい本に夢中なんだ。で、おれにまで勧めてくる。死ぬ。やばい」
C「わ、オトメンだわ」
B「オトメンってなに?」
 意味を知らないBを横目にCとD。
C「ねえ、奥様オトメンですって」
D「まあ、オトメン。乙女な男で女性趣味な男の子を指すのよね。それで、略してオトメンっていうあのオトメンね。すてき」
A「オトメンオトメンうるせえよ。解説ありがとう」
CD「どういたしまして」
B「彼氏なんさい?」
A「21だったかな?」
B「大学生?」
A「や、フリーちゃん(フリーターの意)」
B「あー、フリーターかー」
C「なんかさー、あれだよね。妹とか親族の彼氏彼女を聞くときに年齢職業から入るとおっさん化したよね、って思わない?」
D(心底うんざりした顔で「いやな話、すんなよ」
C(ニタニタ笑いながら、共犯者の顔で「で、フリーターとか聞いちゃうと、『あー、うー』とか思わない?」
B「うぜえよ。思うよ。・・・最近、生え際がさー」(とわざとらしく髪を触る
 爆笑
D「んで、妹ちゃん(確定:非処女)の彼氏ちゃんの・・・」
A(ぐったりした顔で「・・・お前な、言うな。そんなこと」
D(力強く、「だって、ヤッてないわけがない! 年頃の男女が! ヤらないはずがない!」
A(勘弁してくれって感じで「そうかもしれないけど、大声で力説しないでください」
D(聞こえないそぶりで「畜生、うらやましいな、青春が!」
そこで、B(悲しそうな顔になって、「あのさ、どうでもいいけど、頼むから、唯一の嫁さんもちがそんな情けないことをいうな、な?」
はっと我に返って、D(首をふりふり、「ごめんよ。だって、Aの妹、すげーかわいいんだもん。お前ら、見たことないからそんな悠長なこと、言えるんだよ」
 B,CともにAに向き直って
B「お兄さん、妹さんは僕がかならず幸せにします」
A「死ね」
C「兄さん。実は妹さんと僕は前世からの宿業で結ばれていて」
A「もっぺん生まれ変われ」
D「で、なんの話だったっけ?」
C(とぼけた感じで「えーっと、オレがこないだDの奥さんが男と密会している現場を見たって言う」
D「ちょ、ほんとお前、そこに正座しろ。物事には言っていいことと悪いことがあってだな」
B(意外そうに「あれ? お前も?」
C「あ、やっぱり?」
D(マジ怒りっぽく、「お前らな、・・・お前ら、そんなだから結婚できねえんだよ!」
 これにはぐさりと刺さったらしい。B,C打ちひしがれる。
A「・・・そんで何の話してたっけ?」
D「うーん・・・・あ、福田総裁やめたよね」

9月は2日のことである。


以下、次回。