一夢庵風流記(著・隆慶一郎)

 読了。
 これで隆作品は一通り読み終わったと思います。
 もはやこの頃になると、どこを読んでいても凄まじいデジャブに襲われて、読んでいる間はずっとニヤニヤが止まりませんでした。


 伊達な男がてめーの信条に赴くままに一人旅。途中で、いろんなやつらが従者として惚れこむ。忍が追っ手。縁の在る親とは敬意を示しあっていて、縁のない親(主君)とはマジ不仲。女には包容力+時としてすごい突き放しっぷり。子供にはいいお父さん(でも、かなり大人気ない)。マジモンの引用なのか創作なのかかなりギリギリのラインで〓らしさ〓を演出。


 結論。隆慶一郎先生。『死ぬことと見つけたり』を完結させてください。魔界転生で蘇ってでもいいから。


 次は何を読もうかなぁ。そろそろ司馬遼太郎行ってもいいんだけど、もっと年食ってから読みたいし。やっぱりふたたび山田風太郎かしら。それか筒井康隆東野圭吾。山風推理小説に手を染めて、ミステリ→SFと巻き戻してもいいけど。
 あ、そうだ。佐藤大輔の信長征海記を読んで、仮想戦記読んで、最終的に秋月達郎の『天国の門(一年ぐらい放置してるから)』を読んで、合間に山風と実家からパチってきた乱歩と横溝の全集を挟みつつ、第二次世界大戦から時代を巻き戻していく方針にしよう。目指すは『3001年終末への旅』 これで、一年間ぐらい保つはず