ウルトラジャンプ一月号を読む。

  • 感想羅列
  • SBR
    • こうしたスタンドバトルの変則パターンはひさしぶりに見ました。擬似密室による知恵比べというか。
    • 最近はちょっと大味な事態進行型のバトルが多くて辟易としてたところもあったんですが、今回はどうやら違うようです。
    • 僕は事態進行型(マンインザミラー戦とかFF戦とか最近だとディオ戦とか)のバトルよりもこういうのが好きで、短編集の「死刑執行中脱獄進行中」なんかはその粋を集めた傑作揃い(デッドマンズQとか表題作とか)だったので、小便漏らすほど楽しかったんですが、今回もそれに準じてるらしくてすごい楽しみだったりします。ジョジョはこれがあるから、読むのを止められないんですよ。
  • 銃夢LO
    • この作品の何がすごいかっていうと、キャラへの愛情にバトルのキレが直結するところです。
    • 銃夢は対電戦とノヴァとの心的世界での対決、LOになってからはゼクスに絡む戦闘と過去のガリィの戦闘が面白いんですが、要するに双方のキャラの「信念」のぶつかりあっているときが一等楽しいです。そう考えてみるに、バイロンとカエルラは作者の超お気になので、この二人が戦っている今が銃夢的には最高峰なのかもしれません。
  • 皇国の守護者
    • 漆原の内面は原作を読んだ時から一将校という立ち位置としてはともかくキャラとしてちょっと弱いなあとは思ってたので、今後に控えている三つのあまりにむなしい現実に向けて、徐々に感度を高めつつあるって感じでしょうか。いい感じです。そりゃそうだよな。兵隊業は悪態の一つでもついてナンボですよ。作者のキャラに対する愛を感じます。
  • 蒼のサンクトゥス
    • やまむらはじめという漫画家は今回のように「体制との化かしあい」を書くのが大好きなひとで、多少ライトな書き口の「カムナガラ」より追って追われて死に掛ける「境界戦線」みたいなシチュエーションを書かせるとぐいぐい引き込んでくれます。キャラの目がドンドン削れていくのとかもうたまりません。