雷轟(著者:押井守)を読む。


 ま、ま、またかぁーーーー!?


 と、ならんかったんが残念です。割と普通の飛行機の話でした。一心不乱の長台詞をわりかし期待してたんですが。まあ、いいけど。押井監督もいい加減、年だしね。還暦迎えてたっけ。

 本編よりも解説の方が長くて、しかもおもしろいというのはどうかと思った。
 巻末の岡部いさくの、解説をしないでひたすら作中の飛行機描写の粗探しをする陰湿さもどうかと思った。面白かったけど。
 本編は最初のテーゼである「都市の都市たるは何によって導かれるか?」ではなくて、パトレイバー2の「戦争の当事者とは何を指して言うのか?」から入ってきたのかなあと思いました。何本かの連作集らしいので、次に期待です。