ウルトラジャンプ五月号を読む

  • SBR
    • はやっ。合流すんのはやっ。もうちょっと引っ張ると思ったのになー
    • ティム、再登場で即死亡。早くも今年度のかませ・オブ・ジ・イヤーに輝く勢いです
    • いつの間にかジョニィがすっかり主人公のポジションなんだなあと思った。
  • 天上天下
    • 最初、大阪城編が始まったとき、めちゃくちゃ期待したのに。
    • 先行した銃夢LOのカエルラ編が素晴らしきキャラ愛に満ちていて面白かったし、この作品の場合、人気を押し上げることにもなった過去編(この時は作者の等身大のパワーが前面に出ていて、本当に勢いがあった)が以前にあるから、絶対にいけると思ったのに。
    • が、ダメっ……
    • 全然ダメっ……伝奇に対する愛がちっとも感じられない。出てくる人物や引用が、単なる知識の羅列に留まってる。本当に好きで書いたのか? という疑問が終始付きまとう。
    • 単に、大阪城は地形的に魔術で括られているとか「帝都物語」っぽいネタを、古事記とかを引用して僕も出来るんですよ、って言いたかっただけじゃないの? としか思えない。
    • 個人的には、家康の素晴らしい狂いっぷりがあるんだから、あそこらへんをガッツンガッツン押して欲しかった。秀忠が化け物と化した彼をなんとか殺そうとして、十兵衛だとか伊賀忍者がバンバン出てくるとか。もっとこう、無意識に直接訴えかけてくる醜悪ないびつさがないんだよなあ。造型が美しいことが完全に裏目に出てるというか。
    • 味方サイドのキャラ配列が昔の柔拳部のまんまだし。一番人気のある文七キャラ殺したらそりゃつまんなくもなるかな。もったいない
  • 銃夢LO
    • や、やりやがったっっ!! やっちまいやがった!!
    • 恐るべし! 恐るべきは、作者のカエルラへの愛!!!
    • すごいなあ。めちゃくちゃキレイに畳んだ。まだいくらか不明瞭な点もあるんですけど(確か、銃夢時代のメルキゼデクには明らかに人格が存在したんだけど、もしかしたらあれはなかったことになってるのかなあ)、ここまでちゃんと物語全体の最初と最後に繋がるために絶対に必要な話になってるとは。めちゃくちゃ感動しました。
  • 読みきり。おっぱいの方。
    • ああ、すごく癒される。なんだろ。これ……心の汗がはらはらと……
    • 品のあるコメディ、というと不思議なんですが、こういう清涼剤みたいな作品もいいなあと思います。
    • アフタヌーンでやってる「宙のまにまに」みたいというか、アワーズでやってる「それでも町は廻ってる」みたいというか
    • 恐らく作者がちゃんと頭を使って、押さえるところを押さえているからスムーズに読めるんでしょうね。
  • 読みきり。トイレの方。
    • やりたいことは分かるし、絵も格段に上手くなってるけど、色々もったいない。これはいくらなんでも展開に練りこみが足らないと感じた。時間なかったのかなあ。
    • でも、こういう漫画でアイリッシュやクーンツの作品のように、主人公が頭をつかって危機から脱出することでカタルシスを得るサスペンスをやってくれる作者って今のところ、ほとんどいないから楽しみです。こういうジャンクなのがいいんだよなあ。