だらだらと雑感

知り合いと話したことを要約。


デスノートが終わったことについて

「あの終わりは美しい」
「でも、ミサはどこへ? 後、サユは?」
「もっとグダグダな終わり方を予想してたのに」
「例えば?」
デスノートを再び人間界に落とすリューク、それを拾う新世代キラ。
 『ん? これは、もしかして……』で、パンアップして口許が移る。ニヤリと笑う月っぽい顔立ち。そして、『第二部・完!』の煽り」
「うわ、それは確かにグダグダだ」
「思想対立的にもちょうど真ん中をとったしなあ。オチがないといえばそうだけど、殺人をメインテーマとして扱った以上、正義と悪の相対化が少年誌じゃ限界でしょう。むしろあの終わり方は誠実ですらあると思った」


サンデーGXがあまりにもガンアクションに偏っている件について

「しかし、高橋慶太郎が生きるにはサンデーGXしかなかったと思う」
「オーディナリ±のアフタ増刊での浮きっぷりは異常だったしね」
ブラックラグーンが中編の連作で行く以上、穴を埋める存在は必要だったんだと思う」
「ところで、吼えペンは作者がそろそろ壊れ始る時期だよな」
「吼えペン中期のテンションだね。だいたい九月号ぐらいまであんな調子の暴露が続くと推測」
ワイルダネスは間違いなく2000年期の傑作漫画になるはずで、作者の熱量も凄まじいんだけど、今の話がどうなっているのか雑誌ではまったく理解できない。これほどまでに単行本が切実に欲しくなる漫画もそうはない」
「いずれにせよ、中平正彦が何を描くのかが楽しみ」


イカチが終わったことについて

「あまりにも虫の生態を写実的にしたトンがったセンスが受けなかった。子どもが求めているのは、あくまでも擬人化された虫であって、マジモンの下等生物としての虫ではなかった」
「でも、チャンピオンのメディアミックスは相変わらずどこを向いているのか分からなくて超ステキ。ある意味で安心する。まだまだあそこは暗黒漫画道の宝庫だ。厄い。厄すぎる」
「バキはまだ何が飛び出してくるのか分からないので、期待したい」
「オリバが倒れるところは全く想像できないから、セカンがオリバを倒して、範馬エフェクトでセカンをジャカって、バキの勝利だと予想」
「それだと、結局、勇次郎に届かないじゃないか!」
「そこで、勇一郎の出陣ですよ。もしくは、第三の刃牙の兄弟が出現。いずれにせよ、兄弟喧嘩に話がシフトして、親子喧嘩はまたもうやむやになる」


高橋紳也の生存が確認できない件について

ビジネスジャンプの増刊に読みきりを乗せたあと、消息を絶ったままですね」
「『THE BLACK』のセンスはブリーチを軽く凌駕していたのに。彼はヤングキング最後の鉱山だったはずなのに」
「まあ、デビューマンの例もありますから」
「七年も待てっつーのかよ……あれは90年代最後の遺産で作られた21世紀初頭らしすぎるバトルガイノイド漫画だったのに。あるいは、泥臭いノワールとしても素晴らしい作品だったのに。なぜ休載かっ……」
「あまりにもヘルシング的すぎたのが不味かったのかも」
「なんてことだ……」