情報型アンチ/ダークヒーロー像についてメモ書き


 羅列。後で整理。

 命題

 昨今の情報型ヒーローの増加。ジャンル:ギャンブルの少年漫画誌の参入強化はなぜか? 情報型ヒーローとはなにか?
 

 仮説

 競争化時代と格差社会における一発逆転、ゲーム的発想の蔓延。それと同時に一発逆転をただ安易に狙うのではなく、長いスパンでの生存を戦略するという視点から? そのために情報が不可欠であるという感覚の支え。
 

  • 情報型ヒーローと従来の特訓型ヒーローの違い。
    • 情報型ヒーロー 基本形
    • 最初からヒーローには一定量のリソースが割り当てられている。相手の情報についての取得手段がある。相手もそれは同じである。(当然、例外はある)
    • ヒーローは必ずしも勧善懲悪を行わない(前提となるリソースが限られているため、すべての善意を履行するわけではない)
    • 裏中二病(ガキな全能感を満たす妄想遊びを中二病だとする場合、世の中をひねて見るという意味で)
    • 特訓型ヒーロー 基本形
    • リソースは事実上、無限。まさしくお前こそはSelf-Burning Engine
    • 信じれば、世界を救うことができる。すべての善意はヒーローによって履行されるためにある。
    • 敗北は約束された勝利への道。
    • 小二病(まったく無邪気な世界観を表するとすれば) 
    • 特訓型派生形
      • 天才型ヒーロー
      • ウブなあいつは実は凄腕。
      • 使う銃はコスモガン、射撃の腕はゴルゴ、振るう剣は斬鉄剣、扱う腕は文科系。頭脳は明晰、どうでもいいはずなのに重大な細かいことは決して見逃さない鋭い観察眼。語彙と思考様式はひねくれてる。
      • そんなあいつに女の子はイチコロ、悪いやんちゃボーイはフルボッコ。でも、弱者には優しくあるべし。 
      • 俗にいう中二病。(往々にして大事な部分が説得力がないという意味で)
  • 情報型派生形
    • リソース再分配型
    • ステータスが固定されず、相手に応じて、しばしば強化されたりリセットされるタイプ。多くは武装強化/解除の形をとる。(特訓の変奏曲でもある)
    • きわめて希なケースとして、主人公に圧倒的なリソースが付与される場合がある(通常は、不利な状況から始まる)
    • −以上のように状況によって、与えられるリソースが逐一リセットされるパターン。ある種のゲーム型。派生形というより本流の一つか?
    • コスト管理型
    • 目標にかかるコストを常時計算するタイプ。利益を最大にするのではなく、なによりも消耗を避けるタイプ。ぶっちゃけ見たことない。(「おおきく振りかぶって」のようにトーナメント戦を大きな視点から見た作品となると、ONEOUTSの渡久地東亜だが、戦法の一つであって、徹底していなかった)
      • 利益を最大にする=一発逆転のカタルシスを作劇上、優先することがおおいのでこのタイプは出てきにくいんだろう。そのへんの「手続き」は玄人趣味すぎる気もする。再検討。


 今回は以上。また思いついたら書く。


 以下、今後の検討材料
 :ONE OUTSバットマン、DEATH NOTE 嘘喰いハンターハンター。